慶應・早稲田が「世界で五つ星」取得も…日本の哀しい教育事情

本連載の執筆者・吉岡憲章氏は、60歳を過ぎてから大学院の門戸を叩き、77歳で経営学博士号を取得した。1000社を超す中小企業の経営改革の実践的指導・支援を行っている同氏は、『定年博士 生涯現役、挑戦をあきらめない生き方』(きずな出版)にて、博士号を獲得するに至った自身の経験談を記している。

頭がよさそう「博士号」…実際はどのようなものか?

昔は、〝末は博士か大臣か〞などと、子どもの出世頭のように評されたものでした。そこで、まず「博士は何て読むのか?」と思いますよね。〝はかせ〞というのと〝はくし〞と読むのとどちらが正しいのか、なんて考えたことはありませんか?

 

これが絶対だという取り決めはないようですが、通常は〝はかせ〞という場合は「漢字博士」とか「動物博士」など、その分野のことをよく知っている人のことを指すようです。一方、〝はくし〞という場合は、審査や試験に合格し、正式に学位を獲得した人のことを指すとのことです。したがいまして、私が目標とする博士号は〝はくし号〞ということになります。それでは、あの『鉄腕アトム』に出てくるお茶の水博士はどう呼ぶべきなのでしょうかね(笑)。

 

博士まで行く人…実際どれくらいいるのか。
博士まで行く人…実際どれくらいいるのか。

 

そこで、まとめてみますと、博士号とは、大学院における博士課程あるいは博士後期課程を修了し、自らの研究をまとめた博士論文が審査で合格することで取得できる学位の最高位、となるでしょう。

 

さらに、博士号に対する国際的な認識は「人類が保有する教育機関・体系の中で与えられる学位のうち最高位のもの。世界の教育レベルを分類しているISCED(国際標準教育分類)では最高位のレベル8、欧州資格フレームワーク(EQF)でも最高位のレベル8」とされています。

 

また、博士を英語で表記する場合「Ph.D.」と表されます。

 

「Ph.D.」は「Doctor of Philosophy」の略で、直訳すると「哲学の博士」となります。この場合の「Philosophy」は哲学という意味ではなく「高等な学問」などといった意味で使用され、博士号を表すときにのみ使われる表現です。

 

なお、医者のことをドクターと呼びますが、この場合は「Ph.D.」ではなく、「M.D.(Medical Doctor)」という表現からドクターと呼ばれます。これは、学術研究ではなく、医師免許を持っているということを表しています。医者の中にも「Ph.D.」を改めて取得した人もいます。

 

また、博士号を取得するためには、大学院の博士課程を修了しているのが通常です。これを〝課程博士〞と呼びます。このようなプロセスを踏まずに博士論文を提出して審査を受ける〝論文博士〞もありますが、近年ではその数が相当減少しているようです。さらに、経営学博士の場合は、その前に大学院修士課程を修了し経営学修士(MBA=Master of Business Administration)を取得することが前提となります。

 

それでは、わが国の博士号取得者は年間どのくらいいると思いますか?

未来事業株式会社 代表取締役 日本経営学会 会員
日本ドラッカー学会 会員

1941年生まれ。早稲田大学第一理工学部電気通学科卒。2011年、70歳で多摩大学院に入学。2014年、73歳でMBA取得。2019年、77歳で多摩大学院経営情報研究科博士課程後期修了。経営情報学博士(Ph.D.)取得。

自らの体験に裏づけされた独特の改革手法により、1000社を超す中小企業の経営改革の実践的指導・支援を行い、数多くの企業を“ 一年間で赤字脱却・健全経営" へと導いており、“ 常識破りの再建請負人"と称されている。経営者、金融マン、税理士・コンサルタントなど専門家を対象にした講演会、セミナーは年間30回を超える。

著者紹介

連載定年博士~生涯現役、挑戦をあきらめない生き方

定年博士 生涯現役、挑戦をあきらめない生き方

定年博士 生涯現役、挑戦をあきらめない生き方

吉岡 憲章

きずな出版

「心打たれる『知の再武装』への挑戦。一次元上の力を得て、中小企業経営に貢献する姿に敬服。」 77歳で経営学博士号を取得! 1000社以上の中小企業を救い、「常識破りの再生請負人」と称された著者は、なぜ60歳を過ぎて…

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