「一般的にはこうだけど」はリノベ界に存在しない
【リノベーション内容】
日本の一般家庭を想像してみてください。大抵は、洗面室や脱衣室、浴室などの水回りが一カ所に集まっています。また、洗濯機を置くのは脱衣室というイメージがほとんどでしょう。
ところが【リノベ後の写真を見る】からわかるように、S邸の洗濯機はキッチンにあります。「そんなところに!?」と驚くかもしれませんが、暮らしやすさや生活動線は人それぞれ。「普通はこうしないのに」「一般的にはこうだけど」なんて言葉は、リノベ界には存在しないのです。
【Case14】家事の動線と理想の暮らしをもとに大胆な間取りに改造!
弊社のモデルルームをご覧になったときに「これだ!」とひらめき、それまで住んでいた持ち家を手放したというS邸のご夫婦。リノベ用に新たに選んだのは、専用庭付きの中古マンションでした。お子さんが巣立ったあとなので、ご夫婦二人となった生活をより良いものにできるよう私たちの腕も鳴りました。
奥さまのご要望は「一日の大半をリビングで過ごしたい。テレビを見ながら、のんびり家事をしたい」というもの。そこで、大きなLDKの空間の中に、本来なら別室に配置させることの多いクローゼットやトイレ、洗濯機置き場を取り込ませるという大胆な間取りに。キッチンの背面に洗濯機があるなんて意外かもしれませんが、部屋干し派の奥さまは利便性の高さに喜ばれていました。リビングが奥さまのくつろぎ空間となって、ご主人も非常にうれしそうにされていたのが印象的です。
また、中古マンションならではの大きな梁をあえて出すことでアクセントに。お手持ちの家具がとてもおしゃれだったので、最初からこれらの雰囲気に合うような内装をご提案することで予算を最小限に抑えることができました。
【リノベーション費用詳細】
解体処分工事:85万円
造作意匠工事:180万円
建具家具工事:190万円
設備刷新工事:375万円
電気防災工事:50万円
内装仕上工事:110万円
インテリア工事:100万円
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合計:1090万円
※設計・諸経費は含んでいません
※参考価格であり契約金額ではありません
※税抜価格です
※本記事は、株式会社シンプルハウス代表取締役・山本武司氏の書籍『中古住宅×リノベーション ローコストで叶える「世界にひとつだけの家」』(幻冬舎MC)から一部を抜粋したものです。
山本 武司
株式会社シンプルハウス 代表取締役