投資初心者がコロナショック相場に立ち向かうには?
5年先、10年先を見据えた長期投資において、株価暴落時に仕込むことは資産を大きく殖やせる可能性があります。しかし、いま以上に株価が暴落することになればその不安から株を手放してしまうかもしれません。とはいっても日経株価平均やダウ、S&P500といった株価指数をみると、ITバブル崩壊やリーマンショックといった暴落の後は成長を遂げていることが分かります。
日経株価平均を10年チャートで見てもわかるとおり、日本企業を代表する大型225社の平均は、暴落、急落を受けながらも伸びてきています。
米国企業を代表する大型25社から構成されるダウ平均の10年チャートを見ても、米国企業を代表する大型500社から構成されるのがS&P500の10年チャートを見ても、どちらも急落はあるものの、順調に成長していることがわかります。コロナショックがこの先にどうなるのかは誰にもわかりませんが、過去のチャートを見ることは長期投資におけるひとつの判断材料になります。
初心者なら「インデックス投資」がおすすめなワケ
インデックス投資とは、日経株価平均やダウ、S&P500といった株価指数と同様の値動きを目指す投資方法です。ダウ平均が3%上昇すれば、投資した資産も3%上昇することになります。日経平均株価も、ダウ、S&P500も代表する銘柄から構成されています。例えばダウ平均は優良銘柄30社を集めており、時代の変化によって構成銘柄の入れ替えを行っています。
個別株における長期投資は、将来性に欠けると株価が落ち込みますが、インデックスであれば組み替えを行ってくれるため常に優良銘柄を持ち続けることができます。長期投資における銘柄選びができない投資初心者はインデックス投資を検討するとよいでしょう。
インデックスに連動する、代表的な投資信託&ETF
インデックスに連動する投資信託やETFを購入することでインデックス投資を始めることができます。投資信託とETFの違いは、上場・非上場、取引場所や取引可能時間などにあります。どちらを選ぶかは好みにもよりますが、初心者であれば最低購入金額が少なくても買える投資信託を検討してもよいでしょう。
最近では100円から投資信託を買えるネット証券もあります。100円であれば、1本ジュースを買うのを我慢するだけで買えてしまいます。最初から大きなお金を投資するのが怖いという方も100円であれば重い腰を上げられるのではないでしょうか。また、つみたてNISAで使える投資信託やETFは限られていますから、その中から選んでつみたてしていくのもよいでしょう。
代表的なインデックス指数に連動した投資信託とETFには以下のようなものがあります。
eMAXIS Slim国内株式(日経平均):託報酬0.1512%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド:信託報酬 0.1512%
iFree 日経225インデックス:信託報酬0.1512%
■日経平均 ETF
iシェアーズ・コア 日経225 ETF:管理費用0.13%
MAXIS 日経225上場投信:管理費用0.17%
■NYダウ 投資信託
iFree NYダウ・インデックス:信託報酬0.243%
たわらノーロード NYダウ:信託報酬0.243%
■NYダウ ETF
NFダウ・ジョーンズ ETF:管理費用0.45%
SPDR ダウ工業株平均 ETF:管理費用0.17%
■S&P500 投資信託
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):信託報酬0.1728%
iFree S&P500インデックス:信託報酬0.243%
■S&P500 ETF
SPDR S&P500 ETF管理費用:0.0945%
バンカード・S&P500 ETF:管理費用0.04%
信託費用や管理費用が安いものを選ぶことで運用中のコストを下げることができます。
今回はインデックス投資について紹介しました。投資信託は手軽に始めやすく100円から投資できるネット証券があります。投資初心者であればインデックスに連動している投資信託を買ってみることで株価の値動きを体感してみることは良い経験になります。
なぜなら、どのように相場が動いているのかを知って勉強することはいつでもできますが、実際に自分が身銭を切って投資したお金が殖えたり減ったりすることで、相場の動きによる自分自身の心の動きを知ることができます。これこそが投資家にとって非常に重要なことだからです。