中学生になるのに自室がない…リビングで寝ている

【相談内容】20年前に購入した、3LDK・65平米のマンションの一室。3人の子どもにそれぞれ部屋を設けたくてリノベをしようと思ったのですが、主人から「リノベをしたところで広さは変わらないのでは」とストップをかけられています。いっそ4LDKの物件を新たに購入したほうがいいのでしょうか。※本記事では、株式会社シンプルハウス代表取締役・山本武司氏の書籍『中古住宅×リノベーション ローコストで叶える「世界にひとつだけの家」』から一部を抜粋し、実際のリフォーム事例を見ていきます。

 

Case1:今の家が狭い。リノベをするより新たに物件を買ったほうがお得?

 

お子さんがいるご家庭にとって、部屋数は重要なポイントです。特に思春期を迎えた男女の兄妹ともなると「それぞれに部屋を与えたい」と考えるご両親は多いと思います。

 

65平米の部屋に5人家族で住んでいたHさんも、同じ悩みを抱えていました。お兄ちゃんが2人いる末っ子の女の子は、中学生になるのに自室がなく、リビングで寝ているというのです。幸い、兄妹の仲が良く本人はまったく気にしていない様子でしたが、ご両親は「さすがにまずい」と考えてリノベを決意。「子ども部屋は3つ確保したい」というリクエストのもと、3LDKを4LDKに変更する図面をひきました。

 

時々「リノベをしても平米数はいじれないから部屋数は増やせないのでは」と思っている方がいらっしゃいますが、リノベに「正解」はありません。もちろん、それぞれの部屋の広さは決して広いとは言えませんが、生活するうえで必要なスペースさえあれば問題なし。

 

実際にHさんの子どもたちは自分の部屋を見て「秘密基地みたい!」とうれしそうにしていました。まずは「部屋数は増やせない」「広くないとダメ」といった固定観念を取り払い、自由に希望を描いてみましょう。

 

【リノベーション費用詳細】

解体処分工事:80万円

造作意匠工事:175万円

建具家具工事:95万円

設備刷新工事:250万円

電気防災工事:75万円

内装仕上工事:70万円

インテリア工事:30万円

合計:775 万円

※設計・諸経費は含んでいません/参考価格であり契約金額ではありません/税抜価格です

 

[図表]Hさん宅のBefore/After

 

【リノベ後の写真を見る】

 

 

山本 武司

株式会社シンプルハウス 代表取締役

 

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    株式会社シンプルハウス代表取締役
    増改築セミナー講師
    MUJIリノベーションクラブ講師
    リノベーション協議会理事

    奈良県生まれ、店舗設計会社・内装会社を経て1984年創業。のち会社設立、代表取締役就任。以来、内装、建築、増改築などリフォーム全般に携わる。1994年現社名に変更、一級建築士事務所として登録。

    独自のポータルサイトや不動産情報の提供に加え、特に不動産購入やリノベーションを検討する夫婦の「理想」を拾い上げ、ムダのない空間づくりやコスト面においてニーズを合致させる魅力的なリノベーションに定評がある。前著『中古×リノベーションでつくる世界にひとつだけの住まい』(幻冬舎)。

    著者紹介

    連載中古住宅×リノベーション~ローコストで叶える「世界にひとつだけの家」

    中古住宅×リノベーション ローコストで叶える「世界にひとつだけの家」

    中古住宅×リノベーション ローコストで叶える「世界にひとつだけの家」

    山本 武司

    幻冬舎メディアコンサルティング

    既存住宅×リノベーションだからこそ実現できる「理想の暮らし」がある! ローコストで“世界にひとつ、あなただけの理想の住まいを手に入れられるリノベーションの魅力とは? ご自身のライフスタイルやご家族のライフステ…

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