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投資信託といっても国内だけで「約6000本」ある
つみたてNISAでできる投資の選択肢はひとつだけ、投資信託という商品です。企業の株式や債券を個別に購入することはできません。しかも、投資信託なら何でも良いというわけではなく、選択できるものは金融庁によって限定され、さらに金融機関ごとに絞られています。
選ぶ自由が少ないとも言えますが、人はあまりに選択肢が多すぎると、逆に思考停止に陥ってしまう傾向があります。最近減ってきてはいるものの、国内には約6000本の投資信託があります。しかし、その多くが似たようなものと言っても過言ではありません。
もちろん、商品ごとにどんな特徴を持つのか、他の商品とどんな違いがあるのかなどをすべて理解した上で、自分に合ったものを選ぶことができる人もいるでしょう。ただ、そのためにはやはり手間と時間がかかるので、細かく選ぶのは現実的には難しいという人の方が多いのではないでしょうか。
その点、つみたてNISAで選ぶことができる投資信託は、金融庁や金融機関が投資初心者のために厳選してくれたものなので、その中から自分に合ったものを選べば良いのですから、手間いらずでお得な話なのです。
一般NISAではなくつみたてNISAを利用することの意義
つみたてNISA内で投資信託を選ぶ際には、つみたてNISAという制度の特性を掴んでおくことが必須です。
つみたてNISAの最大のポイントは、「長期間にわたる積み立て」であること。短期的な値上がりを狙うのではなく、長期的な成長力に期待する投資です。
ですから、つみたてNISAで投資信託を選ぶのであれば、短期的な値動きには目をつむるくらいの姿勢で臨みたいものです。積み立て続けていけば、一時的に値下がりしたとしても、「購入単価が下がるな」と考えることができるので、歓迎すべき事態にさえなります。
大事なのは「長期的な成長力」です。もし、短期で儲けたいというのであれば、つみたてNISAではなく、一般NISAの方が、非課税投資額も大きい(年間最大120万円)ので有利です。あえて非課税投資額を減らしてでも、つみたてNISAを利用することの意義を忘れないようにしましょう。
「よく分からないけど…」の際にオススメの投資信託
投資対象がかたよってしまうと、いくら長期投資に挑んでも、リスクが過剰に高まってしまいます。つみたてNISAでも同様です。ある程度バランスをとった運用、つまり分散投資を行うことを心がける必要があります。
つみたてNISAで分散投資を行う方法は2つあります。
① 複数の資産を組み合わせた投資信託(バランス型)を選ぶ
② 特定の資産のみで運用する投資信託を組み合わせる
①は、効率の良い分散投資ができるように、あらかじめ理論的に資産配分が決められているものです。単独でもバランスがとれる運用をしているので、「バランス型」と呼ばれています。なかには、相場の状況等に合わせてその資産配分を自動的に変更していく投資信託もあります。
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バランス型の投資信託をひとつ選ぶだけで分散投資ができるので、初心者にとってはお手軽な選択肢と言えます。「よく分からないけどとりあえずひとつ選んでみよう」ということであれば、バランス型の投資信託を選ぶと良いでしょう。
一方、「もう少し自分で選びたい」という人に向いているのが②です。「特定の資産のみで運用」というのは、たとえば株式のみ、債券のみなど、単一の資産で運用しているということです。そのため、1本だけでは分散投資になりません。他の資産で運用する投資信託と組み合わせて積み立てる必要があります。
[図表]は、各投資対象がどのような局面で値上がりするかをまとめたものです。たとえば、国内の債券で運用する投資信託は景気が悪く円高のときに値上がりしやすく、国内株式で運用する投資信託は景気が良く円安のときに値上がりしやすい傾向にあります。
また、投資対象が国内のものと海外のものでは、値上がりする局面が異なってきます。そのため、どのような資産で運用しているのかを確認することは必須になってきます。ただし、つみたてNISAでは国内株式や外国株式で運用する投資信託を中心にラインナップされているため、債券やREITのみで運用する投資信託を選ぶことができません。
よって、「もう少し自分で選びたい」という人は、つみたてNISAで株式の投資信託を選ぶのとあわせて、一般口座などの課税口座で債券やREITで運用する投資信託を選ぶようにしてください。いずれにせよ、投資信託の中身を知っておくことは大切です。
プルーデント・ジャパン 代表取締役
瀧川 茂一
ファイナンシャル・プランナー
小山 信康