不動産投資において、最大の関門ともいえる「融資」。本連載は、カーター校長として親しまれている河田康則氏の新刊で、2014年4月に刊行された『金利1%台で融資4億円を引き出す不動産投資』(ぱる出版)の中から一部を抜粋し、融資交渉のノウハウなどをご紹介します。

自分の買いたい物件のターゲットは明確にしておく

銀行と交渉して融資の山を越えられたら、いよいよあなたは「買える不動産投資家」です。さっそく不動産業者に報告しましょう。不動産業者からみれば、いくら物件を気に入ってもらっても、融資が付かないことには物件を売ることができません。

 

「物件の条件さえクリアすれば、融資が付く」ということであれば、最初に良い物件が回ってきます。つまり、チャンスを手にしやすくなるのです。セミナーで物件の買えない人の話を聞いていると、自分の買おうとする物件が決まっていないケースが多いです。これでは紹介する業者も困ります。少なくても自分の買いたい物件のターゲットは明確にしておきましょう。とくに東京は競争も激しいので、決断を早く求められます。

 

ターゲットが決まっているとYESかNOがすぐ出せますから、業者としても「その人がダメなら次の人」と切り替えやすく、お互いのためになります。ターゲットを決めると同時に、理想のターゲットがそのまま出てくることも稀ですから、「この点は譲れない!」「この点は少しであれば譲ってもいい」と選択肢を決めておきましょう。

 

例えば「RCで築17年以内が理想だけど、平成築で他の条件がいいなら買います」。しかし、「家賃が月3万円以下の物件と18平米以下の物件は絶対に買わない」といったふうにです。

物件の買える人=融資の付く人

こうして、多少の妥協点はあっても、理想に近いターゲットの物件を見つけることができます。そのターゲットはあらかじめ、銀行の融資基準を満たしたものです。この段階で融資の付けられる銀行かつ担当者がいるということなので、融資は必ず決まるのです。ここまでのおさらいになりますが、くれぐれも順番が大事ですよ。

 

①最初は物件情報サイトに登録をして、不動産業者にあたることです。これはいろいろな業者にあたることです。そして物件もたくさん見ます。現地に行き不動産業者にも会って話をします。また、セミナーに出て名刺交換して親しくなった人の紹介で不動産業者に会います。

 

②不動産業者に銀行の融資の状況を聞いて、詳しい実績のある業者に銀行を紹介してもらいます。

 

③銀行では、銀行の融資条件を聞いて、その条件にあてはまる物件を持ってきたら、いくらくらいまでなら融資の稟議に乗るのか確認します。買える人、すなわち融資の付く人になるのです。

 

④買える人、つまり「○○億までなら物件条件が合えば融資は稟議に乗り融資可能です」このことを検索サイトや不動産業者に話すことによって、情報が集まります。

 

⑤その中でターゲットに合うものを銀行に持っていく。結果、銀行で融資が決まります。これなら、ラクをして融資を決めることができます。

本連載は、2014年4月11日刊行の書籍『金利1%台で融資4億円を引き出す不動産投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

金利1%台で融資4億円を引き出す不動産投資

金利1%台で融資4億円を引き出す不動産投資

河田 康則

ぱる出版

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