飲み会で遅くなっても気にしない…「終電利便性」の高い駅は?

どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえるだろう。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 今回、飲み会で遅くなることも多い会社員が、終電を気にせずにいられる街を分析。終電利便性が高く、住みやすい街とはどこなのか? 山手線各駅の最終電車から考察していく。

山手線駅で「最終電車」の遅いのは?

忘年会シーズンも終わりに近づいているが、お酒を飲むたびに気になるのが終電だ。「何で自分が住んでいる街は、こんなに終電が早いんだ」と愚痴をこぼし、「終電の遅い街に住んでいたら……」と考えたことがある会社員は多いのではないだろうか。

 

そこで今回は、「終電を気にせずにいられる、住むのに良い街」を考えてみた。

 

まず、山手線各駅の終電について見ていくことにしよう。山手線29駅で、山手線外に走る終電は[図表1]の通りだ。

 

※山手線以外の路線の最終電車を抽出。複数路線がある場合は、その中で最も遅い路線の最終電車を表示
[図表1]山手線各駅の最終電車 ※山手線以外の路線の最終電車を抽出。複数路線がある場合は、その中で最も遅い路線の最終電車を表示

 

山手線の東側では京浜東北線が、飲み会時の最強の路線だ。「神田」から「品川」の各駅では、京浜東北線「蒲田」行きが最終電車となり、「品川」に至っては1時1分発となる。「神田」より北側の4駅では京浜東北線「赤羽」行きが最終電車となるが、「秋葉原」では総武線「津田沼」行0時46分発、「日暮里」では常磐線「松戸」行き0時54分発が最終電車だ。

 

山手線の西側の駅では、東京西部・神奈川へと延びる私鉄のターミナル駅が多く、山手線の接続をまって最終電車が発車する、というパターンが多い。私鉄優位なエリアのなかで「新宿」駅の最終電車は、中央線「三鷹」行き。1時1分発となり、「品川」の「蒲田」行きと並んで、山手線駅では最も終電の遅い駅となっている。

 

次に山手線駅から延びる路線の終電時間を見ていくことにしよう。終電が遅い駅・路線のベスト10が[図表2]である。すべて0時50分越えとなり、「新宿」は総武線のほかに、小田急線「経堂」行き、「日暮里」は常磐線のほか、京浜東北線「赤羽」行きがランクインした。ちなみに、「新線新宿」になるが、京王線「桜上水」行きは0時55分。「新宿」の終電の利便性は、頭ひとつ抜けている印象である。

 

[図表2]山手線駅最終電車が遅い路線ベスト10

 

ここまでであげた最終電車で、最も遠方までいけるのが「秋葉原」の総武線最終電車「津田沼」行きで、直線距離で20km強。ほかは遠くて10km程度である。各駅、最終電車となると近郊までとなり、これくらいであれば、タクシー利用も視野に入るだろう。

 

そこで、タクシーを利用するには財布が痛い、直線距離20~30km程度の遠方まで行ける最終電車についても見ていこう(図表3)。このなかで一番距離があり、かつ最終電車の発車時刻が遅いのが、「新宿」0時41分発「高尾」行き。「新宿」からの直線距離は40km弱で、タクシーを利用するには、かなり勇気のいる選択となる。さらに「新宿」からは0時50分に「武蔵小金井」行きもあり、最終電車で慌てない中央線ユーザー、という姿が見えてくる。

 

[図表3]山手線より 25km~圏の行きの最終電車

終電を気にしない「三鷹」「経堂」「蒲田」「赤羽」

山手線各駅の最終電車について見てきたが、最終電車の発車時刻だけで見てみると、新宿勤務(=新宿で飲む機会が多い)なら、「三鷹」「経堂」、山手線の東側エリアで勤務しているなら「蒲田」「赤羽」が、「飲み会でも終電を気にせずにいられる街」といえそうだ。

 

一つひとつの駅を見てみよう。

 

「三鷹」は、JR中央線と総武線が乗り入れる駅である。総武線は始発駅であり、かつ東京メトロ東西線と相互乗り入れを行っており、「座って通勤のできる街」として人気が高い。駅を境に北側は武蔵野市で、南側は三鷹市となっており、駅前通りを挟み、商店街を形成している。井の頭恩賜公園の最寄り駅でもあり、市民は「三鷹の森ジブリ美術館」のチケットを優先的に購入できるのだとか。駅から徒歩10分以内の1K・1DKの平均家賃は、6.18万円と、隣の「吉祥寺」駅7.33万円に比べてリーズナブルで、家計にも優しいエリアだ。

 

「経堂」は、東京農業大学をはじめ、周辺に教育機関が多く点在する一方、複数の活気あふれる商店街が点在し、活気と落ち着きが同居するエリアとして、近年、人気が高まっているエリアです。駅前の商業施設「経堂コルティ」には、スーパーマーケット「Odakyu OX」など約50店舗が入り、駅から南へ380mほどの通りに150店ほどの店舗が並ぶ「経堂農大通り商店街」は、若者向けの飲食店が多く、常に活気が満ちている。駅から徒歩10分以内の1K・1DKの平均家賃は、6.63万円となっている。

 

「蒲田」には、JR線のほか、東急電鉄池上線と多摩川線が乗り入れる。駅周辺は大田区の官公庁が集まるとともに、東京南部を代表する繁華街を形成している。駅ビルには250店舗が展開する「グランデュオ蒲田」、駅の東西にはアーケードを擁する商店街があり、常に多くの人で賑わっている。また蒲田といえば、昭和の雰囲気が漂う歓楽街。メディアでも度々紹介され、遠方からわざわざ足を運ぶ人も多い。駅から徒歩10分以内の1K・1DKの平均家賃は8.28万円と、人気エリアなだけに、少々高めである。

 

「赤羽」はJR京浜東北線のほか、宇都宮線・高崎線、埼京線、湘南新宿ラインが通り、「東京」方面、「新宿」方面、双方にアクセスでき、交通利便性が高いエリアである。北区の商業の中心地であり、駅周辺には複数の商店街が点在するほか、「イトーヨーカ堂」「ダイエー」「西友」など、規模な大きなスーパーが揃う。またレトロな雰囲気漂う飲食店が多く、せんべろスポットとして人気を集めている。「実は穴場な街ランキング」で上位にランクインし、じわじわと人気が高まっているエリアである。駅から徒歩10分以内の1K・1DKの平均家賃は7.59万円となっている。

 

4つの駅を見てきたが、「新宿」からのアクセスがいい「三鷹」「経堂」は、家賃もリーズナブルなのが最大の魅力だ。一方、東京都心とダイレクトにつながる「蒲田」と「赤羽」は、家賃が少々高いのがネック。しかし、どちらの街も繁華街として人気のエリアで、「地元で飲むのも楽しい」という嬉しい特典のある街である。

 

GGOとは、GENTOSHA GOLD ONLINE(幻冬舎ゴールドオンライン)の略称。『あなたの財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト』を掲げ、企業オーナー・富裕層を主要読者ターゲットとして運営している(写真は編集長の立本正樹)。

著者紹介

連載データから紐解く「住みやすい街」

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