相続対策=資産防衛の観点から持つべき「4つの視点」とは?

具体的な相続対策を行ううえで、意識すべきことは何でしょうか。今回は、相続対策=資産防衛策という観点から持つべき「4つの視点」について見ていきます。

「4つの視点」を知り、そのバランスをとることが重要

具体的な相続対策、すなわち「資産防衛策」は、可能な限り早い段階から取り組むことが望ましいでしょう。そして、それを実際に行うにあたっては、次のような4つの視点を持つことが大切です。

 

1.財産の分割の視点

2.節税の視点

3.納税の視点

4.税務申告・調査の視点

 

代々受け継いできた資産を防衛するためには、これら4つの視点のバランスが十分にとれていることが求められます。

 

たとえば、節税ができても財産の分割ができなければ資産を守ることはできませんし、逆に財産の分割ができても節税が不十分であれば、結果的に資産を失うことになりかねません。

 

今回からは、これらの視点にしたがった具体的な相続対策の進め方について解説していきましょう。

「財産の分割の視点」ではトラブル回避を主眼に置く

まず、「1.財産の分割の視点」は、相続人にバランス良く、トラブルをもたらさないように財産を分けることに主眼を置く必要があります。

 

そのための具体的な方法としては、

 

①贈与

②遺言書

③遺留分の放棄

④養子縁組

⑤家族信託

⑥兄弟同士の共有分割を避ける

 

があげられます。このうち、贈与については「2.節税の視点」でも関係してくるので、詳しい解説はそちらに譲り、次回からは上記の詳細についてみていきましょう。

税理士法人土田会計事務所 代表社員

1964年東京都小平市出身。1987年3月成蹊大学経済学部経営学科卒業。1996年2月税理士登録。2009年税理士法人土田会計事務所代表社員就任。TKC全国会会員。TKC西東京山梨会副会長。東京税理士会理事、地元農業協同組合顧問及び監事を歴任。学生の頃から父の税理士事務所で相続税の申告を手がけ、特に土地持ち富裕層の相続を得意としている。不動産所有型法人等を活用し、所得税・法人税・相続税のバランスの良い節税案件を多く手がけている。

著者紹介

連載地主のための財産を目減りさせない「相続対策」

本連載は、2013年12月2日刊行の書籍『地主のための相続対策』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

地主のための相続対策

地主のための相続対策

土田 士朗

幻冬舎メディアコンサルティング

・利益を生まないのに評価額だけ高い空き地 ・バブル期に建てて不良債権化したアパートやマンション ・全体像が把握できない先祖代々受け継がれた土地etc… 土地が絡む相続は、複雑になりがちです。 本書では、長年にわ…

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