2,000万円をどう作る? 投資家が考える「備える投資」

※本記事は、2019年9月12日に楽天証券の投資情報メディア「トウシル」で公開されたものです。

 

すっかり市民権を得た感のある「2,000万円問題」。老後の生活資金を自助努力で作るためにどうすべきか? 株式投資家としての視点から考えてみたいと思います。

老後生活資金の作り方は人それぞれ

いわゆる2,000万円問題が世の中に知れ渡り、改めて多くの人が「自助努力」で老後の生活資金を作る必要性を感じたと思います。

 

実際、証券会社の新規口座開設数や、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)を始める人も大幅に増加しているようです。

 

もし、投資や資産運用に抵抗があるのならば、貯金をしてコツコツ貯めていくことになるのでしょう。

 

また、ファイナンシャルプランナーのアドバイスを受けて、iDeCoやつみたてNISAなどの税優遇制度を使いながら、積立長期分散投資を実行する、という方も少なくないでしょう。

 

では筆者ならどうするか? 個別銘柄へ投資をして2,000万円といわず、「より多くの資金」を作ることを目指します。

あくまでも株価のトレンドに乗るのが原則

8月下旬に厚生労働省から出された公的年金の財政検証のデータからみても、これからの日本は低成長が続くと予想されます。もしかすると、マイナス成長となる可能性もあります。

 

株価は長期的には経済成長に連動しますから、成長率が極めて低い状態で、株価だけが右肩上がりの長期上昇を遂げる可能性はかなり乏しいと言わざるを得ません。

 

とはいえ、景気循環というものは必ずあります。それにより株価は大きく上下に波打ちます。また、バブル崩壊後は金融緩和で新たなバブルが発生し、株価が大きく上昇する可能性もあります。

 

したがって、単に株を買ったら持ち続けるのではなく、株価が値上がりの波、つまり上昇トレンドの時のみ保有をし、値下がりの波、つまり下降トレンドになったら保有をしない、という「順張り投資」により利益を積み重ねるというのが現実的な手法と考えられます。

これからの日本株であれば空売りも武器の1つとして持っておくべき

そして、長期的に右肩上がりになるのではなく、株価が大きく上がったり下がったりするのであれば、できれば空売りも武器の1つとして持っておくべきと個人的には思います。

 

買いだけしかできないと、株価が上昇トレンドの時はいいですが、下降トレンドになると何も太刀打ちできなくなります。株価が下げ続ける中で、買いにより利益をあげることは物理的に不可能だからです。

 

でも、空売りをすることで、上昇トレンドでは買いで利益をあげ、下降トレンドでは空売りで利益をあげることができますから、利益を得る機会を増やすことができます。

 

空売りは買いよりもリスクは高いですが、間違ったやり方をしなければ必要以上にリスクを心配することはありません。筆者も空売りは多用していますが、損切りのルールを設定し、それを守っていれば、まず大きな失敗は避けられるはずです。

並行して「タネ銭」を増やすことも重要

筆者は、株式投資でどのくらいの利益を得ることができるかどうかの重要な要素として、「タネ銭」の額を真っ先に挙げたいと思います。

 

「タネ銭」とは、言い換えれば株式に投資することが可能な資金のことです。

 

仮に株式投資で20年間で資金を5倍にできると仮定すると、タネ銭が500万円あれば、500万円×5倍=2,500万円まで資産を増やすことができます。

 

でも、タネ銭が100万円しかないと、100万円×5倍=500万円までしか増やすことができません。

 

筆者も、株式投資を始めたころは30万円の資金でスタートしましたが、そこからタネ銭をどんどん追加していきました。タネ銭が十分な金額になったところで2005年や2013年の大相場を迎えたため、大きな利益を得ることができました。

 

もし、せっかくの大相場が到来しても、タネ銭が少ししかなければ、資産トータルを大きく増やすことはできません。

 

個別銘柄への株式投資を実践する立場としては、積立長期分散投資で2,000万円を作るよりも、個別銘柄へ投資した方が達成の可能性が高まりますし、株価動向次第では2,000万円を大きく上回る資金を得ることも可能と考えています。

 

もちろん株式投資に絶対という言葉はありませんが、実際に個別銘柄には株価が10倍以上の値上がりとなっているものも数多くあります。そうした好業績の銘柄を選んで投資することができれば、株式投資での成功も難しくはないはずです。

 

 

足立 武志

足立公認会計士事務所

 

※本記事は、2019年9月12日に楽天証券の投資情報メディア「トウシル」で公開されたものです。

 

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