日本語学習者が30万人!?「オーストラリア」親子留学の魅力は

グローバル化が急速に進む中、海外で子どもの幼少期や初等、中等教育等の早い段階から英語環境におくことで、英語のみならず、国際感覚を身につけさせたいと考える富裕層が増えている。本記事では、数多くの留学サポートを手がける株式会社アエルワールドで海外生活カウンセラーとして親子留学を担当する北原万紀氏が、「家族長期留学」についての最新事情を紹介する。今回は、「オーストラリア」親子留学のメリットについてである。

保護者のビザの「自由度が高い」とは?

家族の留学先として弊社で圧倒的な人気を誇るのがオーストラリアです。

 

南半球ですので日本と季節が逆になります。広大な土地に点在する都市はそれぞれに気候の特徴が異なり、街並みも異なります。旅行先としても人気なシドニー、メルボルン、ゴールドコーストなどがお問い合わせが多く、きっかけは「旅行で行ってよかったから」という声が大変多いです。

 

意外と知られていませんが、アジア圏を除く欧米圏の日本語学習者数では、オーストラリアはトップで、国際交流基金の2017年度の報告では、約30万人。その9割以上が、初等教育か中等教育で学習しており、ワーキングホリデーや留学でオーストラリアに滞在した日本人が、現地でそのまま(小・中学生向けの)日本語教師を目指すケースもあります。こうした日本への親しみやすさがすでにあるという点で、留学初心者が安心できる国の一つともなっているのです。

 

オーストラリアは治安の良さ、温暖な気候、日本ともあまり時差のない国であり、格安の直行便が出ている等、人気の理由、その魅力をあげればきりがありません。

 

その中でも一番の理由は、お子さまの留学に帯同する保護者のビザの自由度が高いことにあります。親子で通学が実現がしやすい上、親の通学がタイトではなく、ある程度ゆとりを持てる点が人気です。

 

オーストラリアの学校は1月にはじまり、全部で4つのタームがあります。ある程度どのタームでも空きがあれば受け入れてくれますが、日本の学校との兼ね合いで、意外と多いのが2タームからの入学です。3月までは日本の学校で学年を終え、4月から渡航、という形です。この場合の検討期間としては半年から1年程度が多くなります。

 

1ターム:1月下旬〜4月初旬

2ターム:4月下旬〜6月下旬

3ターム:7月中旬〜9月下旬

4ターム:10月初旬〜11月下旬(12月から1月中旬までが夏休み)

 

「英語力がない」子ども向けにも複数の選択肢が

オーストラリアへの留学は、公立・私立とも人気で、どちらを選ぶかは、家族の好みによって別れます。公立は日本の公立校の考え方と同じで、居住しているエリアの学校に通います。学校手続きは州の教育省を通じて手続きを行いますが、州によって手続きが少しずつ異なります。私立を希望する場合は、基本的には学校に直接問い合わせを入れて、空きや受け入れの可否を確認します。

 

州によって異なりますが、オーストラリアの公立校の年間の授業料は約100万円程度、私立校は約150〜350万円です。住居費は、都市や立地、物件によって大きく変動します。

 

【当社のお客さま(母子2名)で中心地または人気住宅地を選ばれた場合の1ヶ月あたりの賃料の例】

・シドニー:3,000ドル

・ブリスベン:2,500ドル

・ゴールドコースト:2,000ドル

※上記はハイグレード物件の一例です

 

オーストラリアは、英語力に自信のないお子さまの場合、何通りかの入学の仕方があります。だいたい10歳以下のお子さまであれば、留学生の受け入れ枠があれば、多くはそのまま現地のお子さまのいる本科コースに直接入ります。10歳を越えたあたりの年齢から英語力が求められるようになりますが、そのルートは大きく分けて2つあります。

 

●英語学校の進学準備コースを経てから入学

●学校が英語コースを持っている場合、英語コースへまず入学して本科コースへ移動

 

1年などの限られた期間の留学で英語力が満たない場合、学校は学年を下げて入学許可を出してくることがあります。学年を下げるべきかをよくご相談いただきますが、日本で進学するかオーストラリアで進学するかなどで変わってきます。学年を優先した場合、英語で難易度を感じる環境で成績がついてしまいますので、その良し悪しは考え方によります。留学先、進学先の学校の方針などと合わせて事前に相談しましょう。

 

ゴールドコースト
ゴールドコースト

 

両親が英語学校通学にチャレンジするケースも多い

クイーンズランド州は親子で通学するお客さまに人気の高いエリアです。一つには、質の良い私立校が年間の学費で200万円をきっており、比較的リーズナブルであるという点にあります。また、お母さま(お父さま)が通学する際にも、私立の学校のスクールバスがあったり、送り迎えを考慮した1日のスケジュールが成り立つ生活設計がしやすいことが魅力です。

 

オーストラリアに留学されるご家族の特徴で他の国と大きく異なるのは、保護者ビザが使える国でありながら、圧倒的にお母さま(お父さま)が通学するケースが多いことです。親が学生ビザを取得できる国は他にもありますが、同じ学生ビザでも、維持に求められる条件が他の国より比較的低いために、少しゆっくりとした学生生活を送りたい方にオーストラリアが選ばれているのです。

 

また、日本との時差が1時間しかないため、母子留学でお父さまは日本に残るといったケースでも、連絡が取りやすい、(北米と比べて)行き来する際の飛行時間が比較的短いという点もあるようです。

 

ゴールドコーストのようなリゾート感溢れる土地での親子での留学は弊社のお客さまも人気で、経営者のお父さまやドクターのお母さまが通学しながら、お子さまは現地の私立校に通われています。最初は若い生徒さんたちに混じって受ける授業に戸惑うこともあるようですが、英語の習得を通じて、お子さまの学校の先生やクラスメイトのご両親と会話ができるようになって、その土地のコミュニティに溶け込んでいくという体験をなさっています。

 

「最初は保護者ビザを考えたけれど、せっかく行くのだし、思い切ってチャレンジしてみました。息子の学校のママ友や、同じ親子留学にきている人たちとお話ができて、自分の時間が持てていて充実しています。最初は大丈夫かなという不安もありましたが、通学を決めてよかったです。息子を学校に送ったあと、私は英語学校へ向かいます。そして英語学校が終わってから息子を迎えに行っています。息子の学校のタームの間は私も休みをとっています。今度、母(ご子息からみた祖母)が遊びに来ます」(小学生のご子息と母子留学)

 

家族留学は「ライフプランニング」である

お父さまやお母さまが留学したいという動機やきっかけでご相談いただくこともあります。英語コースから始められ、現地でマネジメントのコースに進学、憧れの海外でのビジネスを実現しようと奮闘されている経営者のお父さま。また、現地で英語コースからスタート、永住権申請の後に家族を呼び寄せ、飲食店開業間近のお父さま他、実際に開業された方もいらっしゃいます。

 

多くのケースでは「留学は学校選びが重要」だと考えられますが、私たちのお手伝いする家族の留学では全く逆の発想です。「家族の留学」の場合、ご家族によって実現したいライフスタイルが異なります。単身留学と異なり、留学の主人公が家族全員で、1人ではないということです。

 

ご家族の生活のスタイルやご希望を伺い、そこに関わる制度や手続きから逆算した内容で留学のプランニングを行わないと、学校を選んだ中で見える「その時点でできること」の積み上げ式では、結果的に取れるはずだった手段を見ないままで終わることがあります。

 

家族の留学は、通常の単身留学とは異なり、家族の「ライフプランニング」としてお手伝いとなります。お客さまの「やりたいこと」と、私たちカウンセラーが理解している制度や仕組みの中で「できること」を掛け合わせ、可能性の最大値から不要なものを捨てていくプランニング、これが家族の留学成功のポイントとなるのです。

 

株式会社アエルワールド 海外生活カウンセラー(親子留学担当)

カナダ留学経験を活かし米系グローバル企業にて8年勤務後、独立。海外ビリオネアのアシスタントや国内エグゼクティブアシスタントを務めながら、目標達成・自己実現を含む生涯教育の分野で講師を経験。言語習得だけではない普遍的なユニバーサルスキルの習得ができる留学の設計や、留学を手段としたライフプランニングを専門とする。

著者紹介

株式会社アエルワールド 代表取締役

大学卒業後、国際証券株式会社(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社し、個人・事業法人・財団法人等の資産運用のコンサルティング業務を担当。約4年間の資産運用コンサルティング業務を経て、留学・旅行業界に転職し、ビザ申請や海外生活設計のアドバイザー業務に携わる。2004年6月に家族・親子・退職者・会社経営者・投資家等のロングステイ、海外赴任者のサポート企業として株式会社アエルワールドを設立し、代表取締役に就任。現在までに1万人以上の海外移住や長期滞在に関する相談を担当。また投資家・資産家向けの海外生活コンサルティングにも精通し、グローバルに金融資産と居住生活をどうアロケーションするのか等、幅広い分野でお客様をサポート。

著者紹介

連載下は0歳から~富裕層で広まる「家族長期留学」事情

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