ブラジル、ビットコインで電車に乗る
ブラジルCeará州の州都において、ビットコイン(BTC)で公共交通機関の切符を買うことが可能になると報じられた。
報道によると、ブラジルCeará州の州都Fortaleza市は2019年年末までに、BTCの決済システムを公共交通機関の切符アプリへ導入することを目指している。導入されることで、ユーザーはQRコード決済を通じてBTC支払いが可能になる。
当局はBTC決済を導入することで、公共交通機関の利用を増やしながら、事務手続きなどの費用を削減することを見込んでいるという。
なお、同市の交通当局は将来、アルトコインによる決済も検討すると示したが、具体的な銘柄までには言及していない。
ブラジルでは直近、暗号資産が国民の1つの話題になっている。
先日ブラジルの労働組合産業連盟の理事長は、政府による新たな税制度が、いずれ国民が暗号資産の利用に移ることを仕向けると予測している。伝統的決済手段に対する増税が暗号資産の利用(税回避)を助長するとのことだ。
実際、暗号資産に対する割高な税率で利用を妨げている国は日本などが挙げられる。サトシ・ナカモトが構想するようなビットコインのP2P決済普及には、税制度が1つの大きな課題となっている。
※本記事は、2019年7月29日に「CoinPost」で公開されたものです。