■6月は、米連邦準備制度理事会(FRB)や、欧州中央銀行(ECB)による利下げ期待の高まりなどから、世界的に緩和的な金融環境が続くとの見方が広がり10年国債利回りが軒並み低下しました。世界投資適格社債、米欧のハイ・イールド社債等にも、より高い金利を求める資金が流入したため利回りが低下しました。
■主要な債券利回りが低下する中、相対的に利回りの高いリートにも資金が流入し価格が上昇したため、欧州、豪州、シンガポール、日本のリートの配当利回りは低下しました。香港リートは、価格の上昇とともに配当が増加したため、配当利回りは小幅に上昇しました。米国リートもわずかながら上昇しました。
■同様に、金融緩和期待から株式の価格が上昇したため、世界、アジア(除く日本)の配当利回りは低下しました。MLP、BDCの配当利回りも低下しました。
代表的な債券利回り、リート・株式等の配当利回り(2019年6月末時点)
(2019年7月5日)
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