年収900万円の金融マンが「区分マンション投資」を始めたワケ

不動産を中心に総合的な資産形成の提案を行っている、株式会社アップルハウス代表取締役の鈴木優平氏が、年収900万円の会社員が複数の区分マンションに投資した事例を紹介します。

不動産投資の目的は、リタイア後の生活基盤の形成

今回紹介するI様とは、資産運用関連の展示会で出会いました。そのような展示会に来ていたわけですから、当然I様は資産運用に興味を持っていました。しかし不動産投資に関しては、

 

「借入れをして大きな投資を行うことはもちろん、家賃が毎月ちゃんと入ってくるかも不安」

 

という気持ちが先行し、なかなか一歩が踏み出せない状況でした。そんなI様は、最終的に中古の区分マンション投資をスタートされました。どのようにして、投資にいたったのか見ていきましょう。

 

[I様のプロフィール]

年齢:49歳(当時)

性別:男性

未婚/既婚:既婚

職業:金融業

年収:900万円

金融資産:1,500万円

 

I様が資産運用に興味を持ったのは、「リタイア後にゆとりのある生活を送りたいから」、という思いからでした。そのため、できる限りリスクを抑えて、安心・安全に資産運用を行える手法を探していたのです。その一つとして不動産投資が候補にあがり、始めてみたいと考えるようになったそうです。しかし、何から始めたらいいかわからず、とりあえず展示会に来てみた、というのが本音でした。

 

そんなI様と出会い、筆者はまず、「区分マンション投資」の仕組みを説明しました。

都心の区分マンションを「複数所有」でリスク分散

区分マンション投資は、いくつかのメリットがあります。まず、一棟物件に比べて価格が安く、物件によっては都心でも1,000万円以下で投資を始めることができます。会社員でも、一括キャッシュで支払い、あとは家賃収入を得るだけ、というようなことも可能なのです。融資を受ける場合でも金額が少ないので、返済リスクを抑えることができます。

 

選択肢も豊富です。不動産情報サイトを見ればわかるように、エリア、間取り、築年数……など、様々な条件の物件が多数掲載されています。価格も様々なので、自分の予算や投資方針に沿って物件を選ぶことができます。

 

また流動性の高さも魅力です。一棟物件の場合は、収益性も資産価値も高い傾向にありますが、当然その分価格は高くなり、誰もが気軽に売買できるものではなくなります。それに比べて区分マンションは流動性が高く、現金が必要になったからと売ったり、より条件のいい物件に組み替えたり、ということが比較的容易です。

 

さらに区分マンションは基本的に毎月の管理費さえ払っていれば、自分で細かな管理をする必要がありません。会社員が副業として行うには、ぴったりの投資手法だといえます。

 

もちろん、区分マンション投資にもデメリットはあります。まず一棟物件に比べて、どうしても大きな収益は狙えません。また、空室リスクも心配です。空室が発生すると、その間は家賃収入は途絶え、融資を受けている場合は最悪返済が滞ってしまう事態に陥ってしまいます。

 

このように区分マンション投資には、メリットもデメリットもありますが、区分マンションを複数所有することで、全体の収益性を高めることができます。さらに一棟物件の場合、地震や火災などの災害のリスクが懸念されますが、区分マンションを様々なエリアで複数所有していれば、このようなリスクも抑えることができます。

 

さらに筆者が扱っている物件は、都心の人気エリアに限ります。賃貸需要も高いエリアなので最初から空室リスクは低く、万が一、空室が発生したとしても、次の入居者はスムーズに決まります。

 

このように都心の区分マンションを複数所有することで、リスクを抑えた不動産投資・運用が実現します。I様の年収と金融資産から見積もると一棟物件への投資もできる属性でしたが、副業として賃貸経営を行うには難しいと、筆者は判断。都内の区分マンションを3戸購入し、リスクを上手に分散させながら、毎月安定的な賃貸収入を得られるプランを提案しました。

 

それに対しI様は、「このプランであれば『家賃がちゃんと入るか不安……』という当初の心配もなくなり、リタイア後を見据えた資産形成もできる」と、決断をしました。最終的にI様が購入した物件は下記のとおりです。

 

[I様に購入した物件]

物件①

物件価格:2390万円

借入金:2380万円

借入年数:45年

金利:1.8%

最寄駅:東西線「早稲田」駅徒歩5分

専有面積:25.51m2

間取り:1K

築年数:13年

賃料:90000円/月

 

物件②

物件価格:2930万円

借入金:2320万円

借入年数:35年

金利:1.64%

最寄駅:山手線「五反田」駅徒歩7分

専有面積:25.6m2

間取り:1K

築年数:14年

賃料:107900円/月

 

物件③

物件価格:2450万円

借入金:2440万円

借入年数:45年

金利:1.8%

最寄駅:有楽町線「新富町」駅徒歩3分

専有面積:20.02m2

間取り:1K

築年数:16年

賃料:91000円/月

 

 まとめ 

I様は、区分マンション投資のリスクを可能な限り抑えたプランで、リタイア後の生活を見据えて不動産投資をスタートさせました。もちろん、どんな手法であっても、不動産投資のリスクがゼロになるわけではありません。しかし、そのリスクは許容できるとI様は判断しました。さらに最終的に投資を決断した決め手を伺ったところ、

 

「資産形成を委ねてもいい物件であり、プランであり、また信頼できる業者だったから」

 

とI様。不動産投資において、当然、物件の良し悪しは重要です。しかし不動産投資は、物件の購入がゴールではなく、その後の運用によって、最終的に投資目的が実現するかの可否をわけます。そのために大切なのは、信頼できる不動産のプロを見つけること。ぜひ「この人と一緒に事業を行いたい」という方を見つけて、不動産投資をスタートさせてください。

株式会社アップルハウス/株式会社calf/株式会社Approom 代表取締役

1983年生まれ、千葉県出身。

大手不動産会社に入社し、新卒記録、マネージャー最短昇進を記録、丸10年間勤め、業界の歪みを変えるべく、投資不動産+αでお客様の将来に必要にコンサル提案ができる会社を創るべく起業。現在は都内投資不動産以外にも保険、投資信託もパートナーとアライアンスを組み、総合的な資産運用を紹介。

またお金のパーソナルトレーナーとして個人や企業へ資産運用のトレーニングも行っている。

著者紹介

連載事例から学ぶ「不動産投資の極意」

本連載は、株式会社エワルエージェントが運営するウェブサイト「Estate Luv(エステートラブ)」の記事を再編集したものです。今回の転載記事はこちら

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