成長株、割安株、テーマ株?個人投資家の銘柄選び、どれがいいの?

※本記事は、2019年6月6日に楽天証券の投資情報メディア「トウシル」で公開されたものです。

 

個人投資家にとって大きな悩みの1つが「どの銘柄に投資するかを選ぶ」こと。様々な考え方がありますが、筆者が選ぶのは「成長株」です。その理由とは?

どんな銘柄に投資するかは個人投資家の永遠の課題

株式投資をする際、どの銘柄に投資するのかを決めなければいけません。現在、日本の上場企業は約3,700社あります。この中から投資対象とする銘柄を選ぶのは至難の業です。

 

そのため、証券会社のセミナーや新聞、雑誌、ネットなどで挙げられる専門家や評論家の「おすすめ銘柄」を参考にしている投資家さんも少なくないはず。

 

ただ、このおすすめ銘柄に投資しても上手く行かないケースも少なくありません。それは、すでに株価が大きく上昇した後や、テーマ株が多かったりするからかもしれません。

 

一方、筆者の周りにいる株式投資で成功を収めている個人投資家は、自分自身で投資する銘柄を決めています。ぜひ皆さんにも、自分でどの銘柄に投資するかを決定する力を持ってもらいたいと思います。

同じ投資資金で、より大きな成果を出すことを重視するなら

筆者は、個別銘柄を大きく3つのカテゴリーに分類して考えています。それは「成長株」「割安株」そして「テーマ株」です。

 

●成長株とは、毎年売上や利益が伸びていて今後も伸びると見込まれる銘柄のこと

●割安株とは、PER(株価収益率)などの指標からみて実態より株価が割安に放置されている銘柄のこと

●テーマ株とは、特定のテーマ、材料に反応して短期間に株価が大きく動く銘柄のこと

 

せっかく株式投資をするのであれば、同じ投資資金でより大きな成果を出すことを重視すべきと思っています。この考え方に従うと、やはり「成長株」を選択することになります。

 

例えば、成長株であれば株価が長い目で見て10倍、20倍となることも珍しくありません。しかし割安株は、2倍、3倍程度なら十分ありますが、10倍超にまで上昇することはなかなか考えづらいでしょう。テーマ株については、後述しますが個人投資家が成果を出すのはかなり困難です。

銘柄選びの方法はシンプルでよい

では、成長株をどのように選んでいけばよいのでしょうか? 筆者は、銘柄選びはシンプルでよいと思っています。

 

もちろん、個人投資家の中にもプロ並みの分析をして銘柄選びをする方もいますが、そのためにはそれなりの時間や労力、そして知識が要求されます。多くの個人投資家の方は銘柄選びにそこまでのエネルギーを費やすことは難しいのではないでしょうか。

 

そこで、筆者が行っているのが、単純に業績の推移を見て銘柄を選ぶという方法です。例えば『会社四季報』などで過去5年間の業績をみて、増収増益が続いており、かつ来期以降の業績も増収増益予想である銘柄を投資候補とします。

 

この方法であれば、『会社四季報』をパラパラとめくるだけでも、結構な数の投資候補が見つかります。

 

そして、こうした増収増益銘柄の株価を見ると、その多くが大きく上昇していることに気付くはずです。つまり、増収増益銘柄は株価が大きく上昇しやすいのだから、それを見つければよいのです。

単に増収増益なら何でも買ってよいわけではない

ただ注意したいのは、増収増益の銘柄であれば、やみくもに何でも買ってよい、というわけではないという点です。

 

例えば増収増益が続いている銘柄でも、株価が下げ続けて下降トレンドになっているケースも多々あります。この場合、増収増益が今後は続かない、または成長のペースが鈍化しそうという理由で、投資家がその銘柄への買いを見合わせている可能性が高いです。

 

一方、株価が上昇トレンドになっている銘柄は、増収増益による会社のさらなる成長を見越して投資家が買い上がっている可能性が大いにあります。

 

したがって、増収増益が続く成長株へ投資する際には、株価チャートをみて株価のトレンドを確認しましょう。その上で、下降トレンドであれば買いを見合わせ、上昇トレンドの銘柄のみを買うようにします。

 

成長株の場合、成長がストップすると株価が大きく下落することが多々あります。高値から10分の1以下というのもまれなケースではありません。したがって、『会社四季報』などでは増収増益になっていても株価が下降トレンドのときは、安易に手を出すと大きな損失につながりかねないので注意が必要です。

テーマ株はできるだけ避けた方が無難

実は個人投資家の多くは、テーマ株に投資しています。でも、株式投資で安定的な成果を上げたいのであれば、テーマ株への投資は避けた方が無難です。

 

なぜなら、テーマ株のメインプレイヤーはデイトレーダーのような短期売買の投資家や、ヘッジファンドだからです。

 

ヘッジファンドはいわばプロの投資家ですし、デイトレーダーもセミプロのような実力の持ち主が多いです。また彼らは昼間の取引時間中も常に株価を見ることができます。

 

こうした短期売買の投資家が主体の株というのは、短期間に株価が大きく変動します。そのため、昼間に株価をチェックできない会社員の方がテーマ株に投資すると、「気がついたら株価が大きく下がっていた」ということになりかねないのです。

 

またテーマ株は、足元の業績の裏付けが薄く、期待感だけで上昇することも少なくありません。この期待感がしぼむと、あっという間に株価は上昇前の水準に戻ってしまいます。

 

成長株であれば、足元の業績の裏付けがあるため、長期間右肩上がりの上昇を見せることもありますが、テーマ株では右肩上がりの上昇を続けるケースはあまり多くありません。多くは山型のチャートを描き、値下がりしたものを我慢して保有し続けても報われません。

 

もし、テーマ株への投資で成功しているというのであれば、今後もテーマ株投資を続けても問題ありません。しかし、テーマ株投資でどうしてもうまく行かない、というのであれば、増収増益が続く「成長株」を投資対象にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

足立 武志

足立公認会計士事務所

 

※本記事は、2019年6月6日に楽天証券の投資情報メディア「トウシル」で公開されたものです。

 

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