■5月は、貿易摩擦の激化を背景とした景気減速懸念等から安全資産へと資金がシフトする動きが広がりました。主要資産利回りは、主要先進国の10年国債利回りが低下したほか、世界投資適格社債、日本高格付け社債の利回りが低下しました。また、金融緩和期待が続いたインドの10年国債利回りも低下しました。一方、米欧のハイ・イールド社債等は利回りが上昇しました。
■リートの配当利回りは、欧州、日本、豪州、香港が低下し、シンガポール、米国が上昇しました(豪州は4月4.736%⇒5月4.676%、香港は4月3.218%⇒5月3.168%)。
■株式の配当利回りは世界、アジア(除く日本)が上昇し、MLP、BDCの配当利回りも上昇しました。
代表的な債券利回り、リート・株式等の配当利回り(2019年5月末時点)
(2019年6月11日)
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