インド市場の推移
インドの株式、10年国債利回り
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株式市場は最高値圏もみあい
利下げは織り込み済み
■6月に入り、インド株式市場は過去最高値圏で一進一退の展開となっています。代表的な株式指数のSENSEXは、第2次モディ内閣の発足を受けた経済対策への期待や利下げ観測などから、月初に40,267ポイントで引け、終値として初めて40,000ポイントの大台に乗りました。インド準備銀行(中央銀行)は6月6日、金融政策決定会合で政策金利を6.00%から5.75%へ引き下げましたが、株式市場は織り込み済みで、その後利益確定売りに押されて、高値圏でもみ合う展開となっています。
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インド債券市場は堅調推移
■インド債券市場では、利下げ観測を背景に、5月に10年国債利回りが7.4%台から7.0%台へ大幅に低下(価格は上昇)しました。6日のインド準備銀行による3会合連続の利下げは市場の予想通りでしたが、金融政策のスタンスが中立から緩和に変更されたことを好感して、10年国債利回りは一時17年11月以来となる6.9%台に低下しました。世界的に景気減速観測から金融緩和の流れにあるなか、インドの追加利下げの可能性があることから、10年国債利回りにはなお低下余地がありそうです。
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新政権の経済政策や追加金融緩和に注目
■インド株式市場は過去最高値圏でもみ合っていますが、モディ首相の政権基盤が盤石になったことを受けて経済政策への期待が高まっていることや、市場には追加的な金融緩和期待が根強いことが、今後も株式市場を支えそうです。7月に公表される新政権による予算案や財政赤字見通しに加え、次回8月の金融政策決定会合が注目されます。
(2019年6月12日)
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