若手社員の「失敗を成功へ」と変える経営者のひと言とは?

※本連載は、株式会社ソリューション代表取締役の長友威一郎氏の著書、『“がんばる経営者”が会社をつぶす~最強の組織をつくる経営術』(合同フォレスト)から「社員が自然に育つ仕組みづくり」の章をメインに抜粋し、事業を拡大するために、経営者として組織をどのようにマネージメントすべきかを見ていく。

失敗したことをいかにスピーディーに改善させていくか

私は「挑戦=結果を出す」という考え方です。「結果を出せ」という言葉は、当社の社員にもよく言っています。ただ、これは「数字を出せ」「良い結果を持ってこい」という意味ではなく、「自分がやっていることの結果が○か×かを、きちんと出してほしい」という意味なのです。結果が○であれば、そのやり方が正しかったという証拠になりますし、×だったなら、それを失敗として捉えずに、またすぐ次のアクションを起こしていけば必ず成功に近づきます。結果を出さずにぐずぐずしているほうが、よほど失敗に近いのです。

 

お客様とお話ししていても、「あいつはがんばっているんですよ。いろいろ考えていて」という言葉をよく聞きます。

 

「どのくらい考えているのですか?」

 

「失敗しないようにめちゃくちゃ考えているんですよね」

 

「何カ月くらい考えているんですか?」

 

「もう2カ月くらいかな」

 

「…それって、何もやっていないってこと?」

 

いつまでも結果を出さないことのほうが失敗により近く、その人の成長を止めてしまっています。

 

仕事には、「失敗」はつきものです。失敗を避けるよりも、失敗したことをいかにスピーディーに改善させていくかがポイントです。そして、改善のためにサポートすることが「応援」なのです。

 

仕事上で成功するも失敗するも、その人が行動しているという現れなので、実は両方OKなのです。あきらめや無力感から何もやらないということが、一番の失敗です。

「本当の失敗」か「成功へのステップ」となるか?

数値的に考えてみると、何か行動を起こした際の失敗と成功の確率は50:50。そこで失敗して、「もういいや」と次に進むのをやめてしまう社員もいますが、なるべく早く次のアクションを取らせたら、次の失敗確率は50の半分、つまり25:25になります。もしそこでも「しまった」となったら、25の半分ということで、次の失敗確率は12.5:12.5になる。失敗しても、またすぐ次のアクションを取らせてあげれば、次の失敗確率は6.25:6.25です。失敗からのアクションを3回繰り返したら、成功率は90%以上になっているということになります。

 

若手社員の失敗が「本当の失敗」になってしまうか「成功へのステップ」となるかは、経営者や上司の関わり方次第です。まずは「振り返り」を行いながら、たとえ失敗したとしても、そのあと3回は次のアクションが取れるように「応援」してください。そうすれば、間違いなく成功するようになります。

 

ここで大事なのは、失敗を失敗と思わせないこと。次のリアクションについて、すぐに一緒に考えてあげることが大切です。

 

「じゃあ、次はこのやり方でいこうか。ここはどうやろ?」

 

「お客様はこうおっしゃっていました」

 

「ということは、こういうことかな」

 

「そうですね!」

 

などのコミュニケーションを通じて、最初の一歩が出やすくなるよう、実際のやり方を少し教えてあげることも大切です。そのように「応援」しながら、最終的には一段上がらせてあげて、一緒に「振り返り」をします。

 

「結局、1回目で成功した人に比べて、4回うまくいかなくて4回アイデアを出した。だから、ものすごく深みがあるんだよ、この成功には」

 

「ということは、次やったときは最短距離でそこまでいけるということなんだよ」

 

というように、本人が体験したことを肯定してください。このようにして、いろいろな体験を積ませてあげることが大切なのです。「失敗は成功のもと」「失敗する人のほうが伸びる」といわれるのは、そういうことなのではないかと思っています。

株式会社ソリューション代表取締役

大学卒業後、富裕層マーケティング会社最大手・リゾートトラスト株式会社に入社。6年間の営業活動を通じて多くの経営者と出会う。2006年、顧客の1人であった現株式会社 CONY JAPAN 代表の小西正行氏から新会社立ち上げの参画要請を受け、経営者の経営サポートを本業にすべく、株式会社ソリューションに入社。コンサルティングを通じて、採用と育成の両輪を回して組織を強くすることにより、多くの企業の発展に貢献している。特に初期教育を強めることで、新卒社員や第二新卒社員をリーダーへと変えるマネジメント力には定評がある。人生のミッションは、「生活のための仕事ではなく、人生を輝かせるための仕事として、若手社員に夢と希望を持って働ける環境を提供すること」。

著者紹介

連載社員30名を超えたら脱トップダウンを!「事業を拡大する組織」をつくる経営術

“がんばる経営者”が会社をつぶす~最強の組織をつくる経営術

“がんばる経営者”が会社をつぶす~最強の組織をつくる経営術

長友 威一郎

合同フォレスト株式会社

中小企業を中心に1000社以上をコンサルティングしてきた著者が明かす、再び成長できる会社をつくるノウハウ、社員も会社も幸せになる秘訣。組織を成長させるために、何をすべきかが見えてくる!

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