「口コミ」は受け手に強い親密感と印象を与える
前回に引き続き、動物病院を繁盛させるために押さえる「集客」について見ていきます。
【9】SNSを活用する
インターネットを利用した集客方法としては、ホームページを設けることのほかにSNSの活用も考えられます。
SNSとは「Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」の略で、ネット上でコミュニティをつくり、人間関係を構築、発展させていくことを目的としたサービスを総称したものです。代表的な例としては、ツイッターやフェイスブック、ミクシィなどが挙げられます。
SNSはインターネット上でいわば、「口コミ」により情報伝達を行うものであり、ホームページに比べて、情報の受け手に対してより強い親密感と印象を与えられるという特徴があります。そのようなSNSの効果に着目して、積極的に宣伝活動に利用している動物病院も現れています。
「つぶやき」も情報伝達手段の1つ
たとえば、筆者のクライアントである「らく動物病院」(東京都東久留米市)では、病院の看板犬である白シュナウザーの“ちょいちょい”を発信者として、以下のようなツイッター活動を行っています。
「本日お疲れ様でしたん'ω'なんとかお昼休み中に雨が上がり、昼&夜お散歩できましたぁ(●、ω`●)今日は月がキレイでしね。」
「おはようございます!いいお天気で、暑いですね(^_^;)本日金曜日は午前診療です。頑張っていきましょー!」
このように、「つぶやき」を通じて診察時間に関する案内が行われることもあれば、犬や猫の病気やその予防に役立つ情報などが提供されることもあります。
「ツイッターは通院される飼い主さんとのコミュニケーション手段としてはじめたのですが、白いシュナウザーが珍しいこともあってか、同じ犬種を飼っている方たちのフォローも多く、病院のよい宣伝にもなっています」(らく動物病院・福田貴英院長)
なお、らく動物病院では、ホームページはもちろんブログも設けており、情報発信手段としてフル活用しています。インターネットを利用した集客を試みるうえで、大変、参考になると思います。