本連載は、株式会社G-net代表取締役で特定非営利活動法人留学協会認定海外留学アドバイザーの本多正治氏の著書、『たった3カ月で人生が変わる "復習オンリー"英語勉強法』から一部を抜粋し、忙しい日本人に最適な英語の学習法を紹介します。

「他力・時間・場所」の相乗効果で、数倍に!?

英語の勉強に大事な要素は3つ――他力、時間、そして場所――に集約できます。この3つをかけ合わせることで、努力の効果が何倍にもなるんです。それぞれについて、具体的に見ていきましょう。

 

<他力編>

 

英語がなかなか上達しないという人の共通点に、「勉強のモチベーションが続かない」ということがあります。英語関連ビジネスは「三日坊主産業」といわれるほどです。勉強を一人でしようとしても続けられなくて当たり前です。仕事や家庭が忙しい中、たった一人でモチベーションが続くはずがないのです。机に向かう時間を取るのさえ大変でしょう。

 

でもそんなことを言っていては、いつまでたっても英語をモノにすることはできません。英語の勉強は、完全に積み重ね型です。継続すればするほど、必ず上達するものです。勉強を続けている人で上達していない人はいません。

 

裏を返せば、英語は毎日継続していかないと、なかなか身につかないともいえます。ですから、モチベーションの維持が英語上達のカギになるわけです。

 

その工夫の一つとして僕がお薦めしたいのは、できるだけ「他人」を巻き込むこと。一緒に勉強する仲間を見つける、しっかりと先生について習うなど、とにかく他人を介在させるんです。自分ではなく、誰か別の人がペースメーカーになってくれれば、サボりにくくなります。その結果、モチベーションが続いていきます。自分一人の力で何とかしようとがんばる必要はありません。うまく「他人の力」を利用してみましょう。

 

英会話教室に通っても、それ以外の時間でまったく勉強をしなければ、英語は上達しません。以前、僕も英会話教室に2年間も通ったことがありますが、全然話せるようになりませんでした。その原因はまさにここです。レッスンを受けていることに安心してしまって、ほかの時間は英語に一切触れていませんでしたから、上達しなかったのも無理はありません。

 

1週間に1度や2度の英会話教室に通うだけであれば、むしろ行かないほうがいいかもしれません。「勉強している」という気分は味わえるとしても、ほぼ成果は上がりませんから、時間とお金のムダです。英語は毎日勉強しなければ身につかないものです。英会話教室に通っていない時間で、いかに勉強できるかがとても大切です。

 

ただし、英会話教室が必要ないというわけではありません。他人の力を借りるという意味で、週に1度や2度の英会話教室なら、ペースメーカーとして利用するのは正解です。そうすればとても役に立ちます。

 

何といっても、英会話教室には貴重なお金と時間を投資していますから、「何とか元を取ろう!」という意識が働きます。ここが子どもの塾通いとは違うところです。大人が英会話教室に通う場合、当然「自腹」ですから、みすみすお金をドブに捨てるようなことはしたくないはずです。

 

そしてモチベーションさえ維持できていれば、英会話教室以外の時間でも、いろいろ工夫して勉強の時間をつくる意欲が湧いてきます。忙しい中でも英語の勉強を続けるペースメーカーとして、英会話教室はうってつけです。

夢や目標は語ることで実現につながる!

英会話教室に通う人、あるいはプライベートレッスンを受けている人などは、先生にどんどん夢を語ってください。英語を学ぶ目的だけでなく、人生の目標まで語ってみてもいいでしょう。夢や目標について、恥ずかしがらずに先生と共有してみてください。先生は絶対にあなたの夢に共感してくれます。そうすれば、勉強のモチベーションアップにもなりますし、先生は目標達成までの有効なアドバイスをしてくれるでしょう。

 

英語の勉強にも目的があるはずです。目的を明確にしてこそ、勉強に身が入ります。

 

「海外でバリバリ仕事をして、みんなにカッコいいって言われたい!」

「外国人の恋人をつくって、みんなに自慢したい!」

「お金持ちになりたい!」

 

など、勉強の目的は不純なものでも問題なし! むしろ不純な動機のほうが継続しやすいかもしれません。目的を達成したり夢を叶えたりするには、分かりやすい目標を掲げるのが効果的です。「英語を使って世界中の人の役に立つ人間になる!」という目的(夢)があるとしたら、それを叶えるために、具体的に何をすればいいのか? と考える必要があります。それが目標になります。

 

その夢の実現のためには「TOEIC900点を取る!」、そのために「フィリピン留学に3カ月間行ってくる!」、そのために「お金を貯める!」、そのために「仕事をがんばる!」というのが、それぞれ目標になっていきます。

 

目的(夢)がまずあって、それを叶えるために、目標があります。目標は、できるだけ細分化したり、数字に置き換えたりすると、勉強の計画も立てやすいです。

 

「英語ペラペラになって、世界一周の旅に出たい!」という夢を先生に話したとしましょう。すると、

 

「いつから?」

「どれくらいの期間で?」

「どんなルートで周りたい?」

「予算はどれくらい?」

 

など、自分が思ってもみなかった質問が来るかもしれません。「う〜ん、半年ぐらいかけて赤道付近の国に行きまくります。来年の1月に出発できるといいなと思ってて、予算は100万円で・・・」など、人に聞かれれば、無理やりにでも具体的なプランを思い描いて答えようとするものです。

 

そうやって、まだ漠然としていた夢や目的も、より具体的な形になっていきます。そうなれば、さらに具体的な目標を掲げやすくなり、毎日の英語の勉強にも身が入る。こんな好循環が生まれるわけです。

 

人に話せば話すほど、その夢に命が吹きこまれるようになります。人に話しまくっていると、その夢や目的が確実に達成できそうな気になってきます。いい意味で「洗脳」されるんです。そうなれば、もう三日坊主になっているヒマなんてありません。「他人の力」はあなどれません! ぜひ、先生と目的を共有して、夢を熱く語ってみてください!

たった3カ月で人生が変わる "復習オンリー"英語勉強法

たった3カ月で人生が変わる "復習オンリー"英語勉強法

本多 正治

合同フォレスト

時間がない社会人向けの新・英語学習バイブル! 経営者として仕事をしながらですから、時間がありません。 そこで、学習塾経営で学んだ勉強法を英語の学習でも取り入れてみました。 すると、「英語力ゼロ」だった僕が国内…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録