誰かと約束すれば、集中して勉強できる
僕は、自分一人でずっと続けて勉強することができません。だから英語の勉強をするときも、カフェなどに会社のスタッフや友達を誘って、一緒に「連れ勉」することが多いのです。誰かと約束していれば、その時間に出かけていって、きっちりと集中して勉強することができるからです。
最も効果的な「連れ勉」相手は、好きな人や憧れの人です。
人間は理路整然としているようで、ほぼすべての意思決定は感情にもとづいて行われています。だから、「英語の勉強をしなくちゃ!」と頭では分かっていても、義務感だけではモチベーションが続きません。感情面で、「勉強したい!」と心から思えるときばかりではありません。裏を返せば、好き嫌いの感情を活用できたら怖いものなし! なんです。勉強そのものが好きな人はあまりいないかもしれません。そこで、好きな人と一緒に勉強しましょう! やる気を出すには、これがいちばんです。
好きな人やステキだなと思っている人を誘って、一緒に英語の勉強をしてみましょう。デートには誘いにくくても、勉強だったら誘いやすいはずです。誰しも成長の機会は求めているはず。お互いに向上するための誘いなら、OKしてもらえる可能性も高いです。
つまり、勉強にも「好き」という感情をうまく活用するわけです。そうすれば、これまで義務感でがんばっていた英語の勉強も、つられて大好きになるかもしれません。
一人で勉強するときでも、インターネットがあれば「連れ勉」ができます。ネットサーフィンをするわけではなく、仲間とネットでつながって勉強会をします。Skypeなどで「勉強しよっか」と仲間に声をかけ、30分とか1時間とか時間を決め、「よーい、ドン」で各自が自分の勉強を始める仕組みです。こうすると、部屋には自分しかいなくても「みんなで勉強している時間」を共有できるので、張り合いが出ます。
僕の会社の拠点は、国内では東京・新宿と福岡・博多と、以前は大阪にもありました。働く場所は分散していても、一体感を出せるようにとSkypeのカメラを使って、ずっとネットでつないでいました。そうすると、みんな結構真面目に仕事をしていました。
塾に来ている子どもたちも同じです。教室でも、カメラがついているとサボりません。見られている可能性がありますし、音声も拾われるかもしれませんから、余計なおしゃべりもなくなります。
一人ではサボってしまいそうになっても、人に見られていると思うと、案外ちゃんとやるものです。やっぱり人に見られていないと、ちゃんとできません。ですから自分の勉強でも、そういう環境をつくればいいのです。そうやって人に助けてもらいながら、勉強を習慣化するのも有効な方法です。
有名講師の勉強会やセミナーへの参加も効果大
仲間との勉強会のほか、外部の有名講師による勉強会やセミナーに参加するのもいいものです。
インターネットで「英語 セミナー」「英語 勉強会」といったキーワードで検索すれば、それはもう、たくさんの機会があることが分かります。住んでいる地域名を入れて探せば、参加しやすいものが見つかります。
めぼしいものがあったら、ぜひ参加してみましょう。必ずや、「もっと英語をがんばって勉強しよう!」という気になります。講師の話から学ぶべきものがあるのはもちろん、そういったところに来る人は、向上心の高い人ばかりですから、参加者からも大いに刺激を受けられます。
僕も普段から、いろいろな研修会やセミナーに参加しています。このときも、仲間と一緒に受講すると効果倍増です。せっかく申し込んでも、一人だと「やっぱり忙しいから今回はパス」なんてことになりかねません。ですから、会社のスタッフや仲間たちに声をかけて、一緒に受けてもらっています。
すると面白いことに気づきます。「1+1=2」ではないんです! 2人で研修を受けると、それぞれが独自の切り口で学んでいくので、後で一緒に復習すると、自分では気づかなかったことに相手が気づいていたりします。さらに2人でディスカッションを重ねると、さらに新しい発見が生まれたりします。「1+1」が2ではなく、3にも4にもなったりします。
こんなふうに、仲間との勉強は意外な効果をもたらします。人の力は増幅していくんです。人と一緒に勉強をするから長続きするし、成果も出やすい。とってもお薦めです。