今回は、中国株のハンセン指数採用銘柄のひとつ、「HSBC」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『中国株四半期速報 2018年夏号』の中から一部を抜粋し、中国株の基礎知識とハンセン指数採用銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

 

<会社概要>

本社               8 Canada Square London E14 5HQ UK

設立年            1865年

上場年            1921年1月1日

決算期            12月

従業員数         229,000人

経営者            グループ会長 DJ Flint

 

[図表1]株価チャート

 

[図表2]企業情報

英系の大手金融グループ

1865年に英国人の手により香港と上海で銀行業務を開始したことが原点。99年に米国のリパブリック・ナショナル・バンク・オブ・ニューヨーク(現:HSBC Bank USA)、2000年にフランス商業信用銀行(現:HSBC France)など世界の金融機関を積極的に買収した。香港の大手銀、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)も傘下に置く。グローバル展開が特徴。発祥の地である香港など、世界67カ国・地域の約3900拠点で顧客3800万件を擁する。従業員は22万9000人(17年末)。

 

18年1~3月期の業績は、調整後ベースの税引前利益が前年同期比3%減の60億3300万米ドルに縮小。報告ベースの税引前利益も、前年同期比4%減の47億5500万米ドルに下向いた。自社株買いは継続。18年は1回限りで、最大20億米ドルを投入する計画を明らかにした。

 

17年12月期(本決算)の税引き前利益は、報告ベースで前年比141.4%増の171億6700万米ドルに達した。為替レートなどの影響を織り込んだ調整後ベースでは、前年を10.9%上回る209億9000万米ドル。一般企業の売上高に相当する経常収益は、前年比6.6%増の637億7600万米ドルに伸びた。リテール、商業銀行など各業務が安定成長する中、収益の増加を確保した格好。15年に着手した各種リストラの効果も発揮され、営業費用は前年から12.4%減少した。ただ、利ざやの縮小や減損コストの計上を受け、調整後ベースの税引き前利益は市場予想を下回った。

前年に比べ、売上高・純利益ともに増加

[図表3]連結業績

 

[図表4]資本構成図

 

[図表5]主要業務(売上比率%)

 

[写真]香港本部

●発行済株式総数(百万株)

20,321.17(100)

中国株四半期速報 2018年夏号

中国株四半期速報 2018年夏号

亜州IR株式会社編集

亜州IR株式会社

合計460社もの中国株の情報を収録し、最新の業績内容もカバーしています。出資動向を図示的にまとめた「資本構成図」などにより、銘柄を研究する上でより理解が深まる一冊です。

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