「ホワイトペーパー」を読み込むのがベストだが・・・
BULLヒロです。「3分で分かる仮想通貨」という、仮想通貨情報サイトを運営しております。
前回は、ビットコイン投資の情報収集の仕方のテーマで筆をとらせていただきました。今回は、ビットコイン以外の通貨、いわゆるアルトコイン投資の情報収集の仕方について解説します。
2018年7月現在、仮想通貨の種類は1,600を超えています。しかし、銘柄ごとのパフォーマンスの差は他の投資商材と比較しても極端に差が大きく、場合によっては無価値になってしまう通貨もあれば、数千倍のリターンを得られるものもあります。そのため、アルトコイン投資において銘柄選びは何よりも重要です。
まず、新たな通貨に長期投資をする時には、その通貨の発行主が技術的根拠や今後の開発計画をまとめた「ホワイトペーパー」を読み込みます。本当の意味で投資対象の仮想通貨を理解するには、その通貨の技術部分を理解したいところですが、なかなか一般投資家が読み込んですべてを理解できるレベルの代物ではありません。分からない点はネットで検索をして、その技術について詳しく説明しているサイトなどを読み込んでいただきたいのですが、そこまでの知識投資をしなくても最低限おさえたいポイントだけご説明します。
◆最低限おさえたいポイント
(1)通貨の発行量
通貨発行量は原則少ないほうが良いです。ちなみに、ビットコインは2,100万枚で他の仮想通貨と比較しても発行量が少なく、保有数を取り合うようなかたちで価格が高騰しました。
(2)ロードマップ
仮想通貨のロードマップの多くは開発計画です。その通貨に投資を開始するタイミングと開発計画が重なっていたら注意が必要です。開発計画通りに進み、サプライズで新たな発表があれば良いのですが、開発予定から遅延する場合は価格下落の要因になります。
(3)発行主のバックボーン
特にICOについては、発行主のバックボーンが何より重要です。実際の実需が発生する前から見込みで価格が上昇してしまう仮想通貨においては、発行主の信頼度が低いとそのまま価格に影響してしまいます。
なかには、過去に情報商材の販売などで評判が悪く、小銭稼ぎのために仮想通貨発行に乗り出したと思われる方や、刑事事件で告訴されていたという方がいたというケースもあります。信じられない話ですが、このあたりは調べれば分かる話ですので、必ずチェックしましょう。
一次情報取得のため「公式Twitter」のフォローは必須
◆公式Twitterアカウント
Twitterは非常に役に立つツールですが、流れてくる情報には真偽が不正確なものも含まれます。一次情報を取得するという意味で、公式Twitterのフォローは必須です。
公式Twitterを見る時には、発表された内容が今後その通貨の価値にどう影響するか考察するのはもちろん、公式アカウントの更新頻度やマーケティング内容についてもチェックしましょう。
投資対象として恥ずかしい話ですが、そのプロジェクトにコミットする法的義務が発生していない仮想通貨運営においては、きちんとプロジェクト管理がされていない事もありえます。そのため、Twitterで情報を発信する内容や頻度を見ることで、そのプロジェクトを進めているメンバーの業務遂行力を推し量る必要があるのです。
◆未上場取引所の確認
仮想通貨が値上がりする要因は多岐にわたりますが、最も分かりやすい値上がり要因は新規取引所への上場です。そのため、発行されて間もなく、有名取引所へ上場していない場合は、今後の上場に伴う流動性向上で値上がりが期待できるため注目します。
上場の可能性を探るには、そのプロジェクトの主要メンバーのTwitterなどをフォローし動向を確認することです。出張で仮想通貨取引所が多くある国に急に出入りするようになったり、仮想通貨取引所の要職者のアカウントを急にフォローし始めたりした時には意識します。インサイダーというルールがないために、良くも悪くも情報管理のツメが甘いので、当面の間はこういった情報取得の方法も有効であると思います。
以上が、私が新規にアルトコインに長期投資をする際に必ず確認する内容ですが、そのほかにもチャートであったり、ビットコインの値動きなどもあわせて確認し、総合的な判断によって買い付けるタイミングを計っています。
本日はこちらまで。 次回は、仮想通貨の資金管理方法について解説していきます。