「木造軸組工法」のメリットとデメリット
木造建築の工法には、在来型工法の「木造軸組工法」や「ツーバイフォー工法」がありますが、私の物件は在来型とも呼ばれる木造軸組工法を採用しています。
木造軸組工法とは、柱と梁の軸組による工法で、多くのハウスメーカーや工務店が採用しています。日本では昔から使われている実績のある工法で、ツーバイフォーのような設計上の制限が少ないことから、デザイナーズ物件に向いている工法だと思います。
この木造軸組工法について、メリットとデメリットを簡単にまとめておきます(下記図表)。
[図表]木造軸組工法のメリットとデメリット
横からの力を支えるための「耐力壁」とは?
また、上記のような木造軸組工法の特徴を踏まえた上で、私の物件では、建物の耐久性能、耐震性能を上げるために耐力壁を導入し、建物性能を向上させています。
建物は、一般的に真上からの重さは柱で支えることができますが、横からの力には非常に弱いものです。これは、積み木を考えてもらえば理解できると思います。
横からの力の代表的なものが、地震時の横揺れや台風の時の横からの強風になります。
この建物の横からくる力を支えるためのものが、耐力壁です。耐力壁の代表的なものには、木造軸組工法では「筋交い」、ツーバイフォー工法では「面材」があります。
私の建物も、この耐力壁となる構造用合板を建物の内側から張り付け、建物構造を補強しています。
木造建物の場合、法定耐用年数は22年となりますが、このように建物をしっかり補強することで、もっと長く使うことができるのです。