今回は、新築デザイナーズ・アパートに適した建築工法について見ていきます。※本連載は、15歳から賃貸経営に携わってきた、地主系大家とサラリーマン投資家、二つの顔を併せ持つ不動産投資家、大城幸重氏の著書、『高家賃でも空室ゼロ! これからの不動産投資は地方の新築デザイナーズアパートが狙い目です』(秀和システム)から一部を抜粋し、入居者に選ばれる物件作りのコツを解説します。

「木造軸組工法」のメリットとデメリット

木造建築の工法には、在来型工法の「木造軸組工法」や「ツーバイフォー工法」がありますが、私の物件は在来型とも呼ばれる木造軸組工法を採用しています。

 

木造軸組工法とは、柱と梁の軸組による工法で、多くのハウスメーカーや工務店が採用しています。日本では昔から使われている実績のある工法で、ツーバイフォーのような設計上の制限が少ないことから、デザイナーズ物件に向いている工法だと思います。

 

この木造軸組工法について、メリットとデメリットを簡単にまとめておきます(下記図表)。

 

[図表]木造軸組工法のメリットとデメリット

横からの力を支えるための「耐力壁」とは?

また、上記のような木造軸組工法の特徴を踏まえた上で、私の物件では、建物の耐久性能、耐震性能を上げるために耐力壁を導入し、建物性能を向上させています。

 

建物は、一般的に真上からの重さは柱で支えることができますが、横からの力には非常に弱いものです。これは、積み木を考えてもらえば理解できると思います。

 

横からの力の代表的なものが、地震時の横揺れや台風の時の横からの強風になります。

 

この建物の横からくる力を支えるためのものが、耐力壁です。耐力壁の代表的なものには、木造軸組工法では「筋交い」、ツーバイフォー工法では「面材」があります。

 

私の建物も、この耐力壁となる構造用合板を建物の内側から張り付け、建物構造を補強しています。

 

木造建物の場合、法定耐用年数は22年となりますが、このように建物をしっかり補強することで、もっと長く使うことができるのです。

高家賃でも空室ゼロ! これからの不動産投資は新築デザイナーズアパートが狙い目です

高家賃でも空室ゼロ! これからの不動産投資は新築デザイナーズアパートが狙い目です

大城 幸重

秀和システム

5億円の資産を築いた地方在住のサラリーマン大家さんが、そのノウハウを大公開! 「コストが高い」と敬遠されがちな新築デザイナーズアパートは、実は高家賃でも入居希望者が後を絶たない、超優良物件。その企画のポイント…

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