株と違い、取引所が休みになることはない
それにしても、仮想通貨の取引は、株と違い、取引所自体はお休みする時間がありません。24時間、勝負が可能です。その意味でもかつてない勝負の場です。
為替と同じであり、24時間勝負です。土日も取引があるので、注文を入れている人は、常にパソコンかスマートフォンを見ていなくてはいけない。
しかし、私の経験では、土日ぐらいは休んだほうがいいでしょう。土日は注文を入れないほうがいい。あるいは、安値(指値)に張っておくという手がいいでしょう。土日に安値に張っておいたら、月曜日儲かっていたということもあり得る。もちろん、逆に大損していたということもあり得ます。
また、ストップロスオーダー(損切り注文のこと。逆指値ともいう)がありません。逆指値は自分で入れておかない限りストップロスがかからないので、土日などは、買いを入れたら逆指値でストップロスも入れておきたいところです。しかし取引所の大半はストップロスオーダーが入らないというのが現状です。
「取引所」と「販売所」の違いとは?
もうひとつ注意しないといけないことは、仮想通貨取引所は現在16社あり、取引所と販売所に分かれています。
両方の機能を持っているところも多いですが、販売所だけのところもあります。 取引所の場合は板を見て市場で取引できるため、成り行き注文と指値注文ができます。
しかし販売所は、取引所がないので相対になります。だから販売所のその日の売値、買値で取引せねばなりません。常に成り行きで、その仮想通貨取引所がいった売値と買値で売るか買うかだけです。GMOコインなどがそうなっています。指値注文はできないし、板を見ることもできません。その意味では、GMOコインは運営主体はしっかりしていますが、取引するには不向きです。私の意見としては、販売所しか持っていないところでの取引は不利です。取引所を持っているところで取引することをオススメします。
取引所、販売所の両方の機能を扱っていること、およびセキュリティーなどの面を総合的に考えると、現状ではビットフライヤーが一番よいのではないかと思います。そのビットフライヤーでさえも、まだ信用は万全とはいえないということも頭に入れておいてください。
本書『仮想通貨 爆速で「億り人」になる最強投資戦略』では、ビットコインをはじめとした仮想通貨のチャート分析方法を解説します。使用するテクニックはすべて、株式投資のチャート分析と同じです。
そのため次回は、基礎編で、チャートの基礎を確認し、その後、応用編で実践的な手法を開示していきます。
[図表1]取引所と販売所の違い
[図表2]業者が扱っている仮想通貨のリスト