富の格差こそが、直近の世界情勢波乱の根本要因!?
ロシアも例外ではありません。
ロシアの内政不安も、いわばプーチン大統領対貧困層の戦いです。プーチン大統領を批判する勢力に対し拘束や暗殺が起こっているという疑惑を報じたニュースは、世界的に注目されています。アフリカ、中東、アジア、中南米などで今も続く対立構図の中で、富める者と貧しき者の抗争が続く地域は世界中にまだまだたくさんあるのです。
富の格差こそが、直近の世界情勢波乱の根本要因です。
富の格差は広がる一方ですが、では、最終的にいったいどうなっていくのでしょうか。
例えば非常に大きな戦争、朝鮮半島有事とか、サウジアラビア対イランの衝突による中東戦争、あるいは大規模なテロが起こるなどの可能性があるでしょう。現にアメリカではメディアや識者、政府関係者などがその危険性に言及する事態となっているのです。
歯止めなく富の格差が広がり続けていく。それが21世紀の世界の姿でもあります。
現在の世界情勢は「1930年代」と酷似
資産のある者とない者との差が広がっていくことで、過去、どういう事態を引き起こしてきたか、歴史を見れば一目瞭然です。
第二次世界大戦前は、資源のある国と資源のない国の格差が広がり、大戦が勃発。それはまさに資源のある国対資源のない国の戦いでした。
資源のない国が日本。そしてイタリアとドイツです。これらが枢軸国となり、資源のあるアメリカなどの欧米列強を相手に戦争を引き起こした。
日本はABCD(アメリカAmerica、イギリスBritain、中国China、オランダDutch)包囲網で資源的孤立に追い込まれ、石油の禁輸を仕掛けられました。
当時の政府首脳、軍部のトップは、
「座して死を待つよりは決起すべき」
と真珠湾攻撃に打って出たのです。こうした1930年代の世界情勢と今は非常に似ているといえるでしょう。