やましい気持ちのときは、普段と異なる対応に・・・
◆おかしな質問
あえておかしな質問をして、反応を見る質問法。
唐突におかしな質問やくだらない質問をすると、「それ何の質問?」「そんなの知らないよ」と横柄な態度をとったり、質問に答えなかったりする人がほとんどです。しかし、そんな質問にもかかわらず、普段よりも優しく答えたり、真剣に答えるときは「心に何かやましいことがある」と考えられます。
例えば、禁煙を約束していた旦那さんが、最近になってタバコの臭いをさせて帰ってきました。そんなとき、「昨日は居酒屋で飲んでたのよね。あそこってサラダのドレッシングが選べたけど、何があったか知ってる?」とおかしな質問をしてみます。
普段なら「そんなの知らねえよ」と答える人が、「えーと、何だったかなー。ドレッシングでしょ。和風、イタリアン・・・あと何があったかな・・・」と必死に答えたときは、何かやましい気持ちがある可能性が高いです。もしかしたら、居酒屋でタバコを吸っていたのかもしれませんね。
詳細に質問することで「矛盾」を見つける手段も
◆多方向質問
ひとつの答えを知りたい場合に、いろいろな方向から質問を投げかける質問法。
例えば、未成年者と思われる人物に年齢を聞いたところ「20歳です」と答えたとします。その場合に「生年月日は?」「高校の卒業年度は?」「干支は?」などと、同一事項について多方向から質問します。そうすることで矛盾点が浮かび上がり、本当のことを言っているかが判断できるのです。
矢継ぎ早に質問すると、頭を働かせることができないので、答えに窮してボロを出すことになります。
◆様子質問
些細なことを聞いて、真実かどうかを判断する質問法。
例えば、「中年の男が、その場所に立っていた」という目撃情報があったとします。ウソつきは、「立っていた」ということに関しては装えても、細かな様子までは考えていないことがほとんどです。
そこで、「そのとき、彼はどんな様子でしたか?」と、詳しい状況まで聞いてみます。実際に見ている人は「震えていました」「顔が引きつっていました」などと、細かい様子まで答えることができます。それは見ているからです。
しかし、見ていない人は当然ですが、答えられません。「あー、様子ですか・・・」と答えに窮してしまうことが多いのです。
逆に、犯人や目撃者でなければ供述できない事細かな状況を自ら語る場合には、その供述は信ぴょう性が高いと言えます。