前回は、所有物件の弱点を「入居希望者が喜ぶメリット」に変えるPR術を紹介しました。今回は、空き室期間を活用して「成約率の高い部屋」に作り変える方法を紹介します。

水回りの機能アップは、簡単な割には効果が高い

大家さんがもっとも恐れるのは、空き室期間が長引くことだ。そのため、それまで入居していた人が退室すると、簡単なハウスクリーニングですませて、すぐにでも次の入居者に入ってほしいと思うものだ。

 

しかしよく考えてほしいのは、賃貸住宅の場合、リフォームしたり、設備の機能アップを行えるのは、それまでの賃借人が退室したタイミングしかないということだ。その部屋の市場価値を下げないためには、リフォームや設備の機能アップは欠かせないが、それを実現できるのが、この退室のタイミングなのだ。

 

もちろん急な退室の場合、大掛かりなリフォームは難しい場合が多いのも事実だ。だが、退室時はハウスクリーニングだけにとどめず、できるだけひと手間かけるようにしたい。

 

前(第5回)にも少し触れたが、浴室など水回りの機能アップは、かなり簡単にできる割には、効果が高い。浴室が古くなってバスタブや壁部分の劣化が目立つような場合も、サーモスタット付きのシングルレバー水栓に交換しておくと、大家さんの心配りが感じられて、実際に部屋を見に来た入居希望者に好印象を与えることができる。予算や時間がないときはシャワーホースやシャワーヘッドを新品に交換するだけでも違うのだ。

 

これは時間もコストもかかるが、システムキッチンに交換するとDK部分の印象がガラリとかわり、リフォーム同然の効果があることも覚えておきたい。

 

もうひとつ水回りで簡単にできるのが、防かび・抗菌機能のある水回り専用フィルムをはることだが、これは次の項目でふれることにしよう。

写真や図形をつかったデザインクロスも効果的

入居者が退去したあと、壁紙が汚れている場合、張り替えはもちろん必要だが、ここでもちょっとひと手間かけると、成約率アップにつながるのだ。

 

賃貸住宅の場合、壁紙や壁クロスというと、どうしてもコストの安いオフホワイトやアイボリーの無地のものになりがちだ。張り替えを請け負う業者も、大量に仕入れて大量につかうと経済的なので、どの部屋も同じような印象になる。

 

そんな中で普通は使わないような色の壁紙を一部につかうというテクニックはすでに紹介した。壁の1面だけでも印象的な色づかいにすると、1DKや1LDKなど比較的狭い間取りの部屋では、インパクトが大きく、見違えるようになる。また、写真や図形をつかったデザインクロスをはるのもいい。

 

 

 

浴室やキッチン周辺など、水回りの壁には、防かび・抗菌機能をもったシートをはるのも効果がある。ダイノックシートという水廻り専用シートがその典型だ。フィルム状のシートを貼るだけなので、退去時のように時間がないときも、短期間での施工が可能なので便利だ。色や模様もいろいろ選べる。古くなった浴室などにはると、好感度アップを狙える。

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町田 泰次

幻冬舎メディアコンサルティング

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