前回は、切手や古地図など、高額取引される可能性がある物品の例を紹介しました。今回は、価値がつきやすい骨董美術品リストを紹介します。

その遺品、「大変なお宝」である可能性も・・・!?

骨董品や美術品は、それこそ一般の方々には価値がわかりづらく、

 

「何とも思っていなかった焼き物の壺つぼが、実はとんでもない価値があった……」

 

ということも、まれにあります。

 

もともと興味がないし、価値もわからなければ、処分する前提で回収業者に依頼するでしょうし、持っていってもらえれば、それだけで助かったと思ったりもするかもしれません。でも、それがもしも、大変なお宝だったとしたら……。

 

遺品整理をしていて、もしかしたらとリサイクルショップに来てもらい、査定してもらっても、ちゃんと評価されているのかどうかわからない──。

 

では、どのように対処すればよろしいのでしょう?

 

自分が遺品査定士であるということを取り払い、客観的に考えてみても、私であれば、専門性が高く、鑑定できるプロがいる骨董専門店、もしくは、骨董美術品に特化した鑑定業者と提携している買取業者に査定を依頼するでしょう。やはり、その道のプロに依頼するのが一番納得できる方法だろうということです。

メールで写真を送るだけで、査定してくれる業者もいる

しかし、そのように専門業者に依頼するにしても、どんなモノに価値がつくのかといった、最低限の知識は必要かと思います。

 

実際に骨董品、美術品で価値がつく可能性が高いモノを挙げてみましょう。

 

●焼き物(伊万里焼など)

●道具

●中国陶器

●甲冑(かっちゅう)、武具、鎧兜(よろいかぶと)

●掛け軸

●刀剣

●大判、小判

●古銭

●中国美術品(玉器、印材、陶磁、古家具など)

●西洋美術(花瓶(かびん)、シャンデリアなど)

●象牙(ぞうげ)製品

●ブロンズ、彫刻品

●珊瑚(さんご)の置物

●翡翠(ひすい)

●金製仏像、仏具

●食器(マイセンなど)

●絵画(日本画、洋画、現代アート、版画、リトグラフなど)

 

このうち一つでも当てはまるモノがあれば、専門業者に数件問い合わせてみても良いかもしれません。専門業者は、インターネットで探すと早いでしょう。

 

専門業者が見つかったとして、問い合わせる際のポイントは次のとおりです。

 

①スマートフォンなどで品物の写真を撮影する(箱や保証書もあればご一緒に)。

 

②メールで写真を送り査定をしてもらう。

 

③わかるようなら作家名やキズなどコンディションも含めて伝える。

 

品物によっては、写真だけでは真贋の判断をするのが難しいこともありますが、送らないよりは送ったほうが良く、今どれくらいで評価されるのか、ある程度わかるモノもあるかと思います。最近ですと、お店によっては、ライン(LINE)やスカイプなどでの査定を行なっているところもあるようです。

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