今回は、貸ビルの「市場価値」について解説します。※本連載は、不動産経営コンサルタント・三つ星オフィスビルプロデューサー・不動産鑑定士として活躍する、釜口浩一氏の著書『これからのビル経営 利益を生み続けるための基本がここにある』(キョーハンブックス)の中から一部を抜粋し、ビル経営において長期安定した収益を確保するための財務視点をご紹介します。

市場価値=買い手にとっての投資価値

貸ビル業を行っている理由は、土地の有効活用、節税など様々あると思いますが、売却予定はなくても「売ったら、いくらか」ということは気になるところです。

 

そこで、貸ビルの市場価値(売ったらいくらか)を考えます。

 

市場価値は、買い手がいくらで買うかということです。

 

では、買い手は誰か、何を目的に買うかということです。純粋な賃貸オフィスビルへの投資ということもあれば、株式や債券などと同じように資産の一つとしての分散投資先、その両方の側面ということがありますが、いずれにしても、投資価値があるかということです。

都市部の土地価格と同様の動きを見せる、貸ビルの価格

貸ビルを所有することで得られるのは、賃料収入です。これが基本です。

 

貸ビルの価格、特に、大都市の都心部にあるものは、過去、大きく値上がりしたこともあれば、大きく値下がりしたこともあり、大きく変動しました。そして、これは、今後も同じであると思います。

 

貸ビルの価格の変化を調査したものは、私の知るところありませんが、賃貸オフィスビルが事業として成り立つ場所は土地単価が高い都市部ですので、土地価格の動きと同様の動きをすると推定します。

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