今回は、中長期投資において、低位株・ボロ株の購入をおすすめしない理由を見ていきます。※本連載は、夕刊フジ企画「株-1グランプリ」で2度の月間チャンピオンを獲得した長谷川伸一氏の著書『株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法』(ぱる出版)から一部を抜粋し、IPO投資と中長期投資の実践法を紹介していきます。
安いなりの理由がある「低位株・ボロ株」
最近、低位株やボロ株といった短期の急騰銘柄が人気のようです。しかし、中長期で将来1億円を目指す投資家にはおすすめしません。
株価が500円以下だったり、PERが10倍以下だったりする割安な銘柄を低位株ということがありますが、安いのは安いなりの理由があります。
結局、銘柄の選定は企業の将来性をみることに尽きます。
上がっても急落…中長期のつもりで買うと痛い目に
このような価格の安い株に限って、何かのきっかけで急騰することがありますが、すぐに急落することが多いのです。ゲーム感覚でやるのはいいですが、中長期のつもりで買うと痛い目にあうでしょう。
例えば、上がったと思ったらすぐ下がる「天井3日底100日」によくあるパターンとして、製薬会社の新薬試験に関する報道があります。
治験には第Ⅰ相から第Ⅲ相まであり、その第Ⅰ相に入ったというだけで急騰することがありますが、まだ薬になるかもわからず、なったとしても7年後の世界。
堅実な投資とはとてもいえません。
株式会社アセットマネジメントあさくら
プライベートバンキング部
マネジングディレクター
平成元年に太平洋証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)に入社。ファイナンシャルプランナーと投資助言業務を経て平成24年11月より現職。株式平成バブル、ITバブルとそれぞれの崩壊。リーマンショック等様々な株式市場の浮き沈みを身をもって体験するも常にスーパーポジティブシンキングで乗り越えてきた。夕刊フジ企画「株―1グランプリ」では、著名なプロ中のプロや荒稼ぎ猛者の投資家に混じり、2014年6月と2017年5月の月間チャンピオンを獲得。著書に、『投資でお金を増やす人、減らす人 知識・資金ゼロからの投資超入門』(総合法令出版)がある。
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