今回は、企業業績と株価の関連性について見ていきます。※本連載は、夕刊フジ企画「株-1グランプリ」で2度の月間チャンピオンを獲得した長谷川伸一氏の著書『株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法』(ぱる出版)から一部を抜粋し、IPO投資と中長期投資の実践法を紹介していきます。

成長する会社は、たて続けに上方修正するケースが多い

IPOと中長期の成長株。この2つの組み合わせによって、スイングやデイトレードほどではないが短期で勝負したいひと、じっくり腰をすえて見守りたいひと、どちらの要求も満足させることができます。中長期の投資期間はおおよそ半年から1年程度をみます。会社によっては少しずつ評価が高まっていくこともあるので、ある程度ゆっくりみることも必要です。

 

成長株もIPOも注目する点は同じ。会社の事業に将来性があるかどうかということです。もっともわかりやすいのは業績の上方修正です。成長する会社というのは、たて続けに何度も上方修正するケースが多いのです。特に継続して伸びている場合は期待できます。例えば第1四半期に営業利益を4億円増額し、他の四半期は予想どおりの営業成績となった場合、通期でも4億円の上方修正となります。同じ通期4億円の増額でも、第1四半期に1億円、第2四半期に2億円、第3四半期に3億円と徐々に増額していったほうが中長期でみたときに株価は上がりやすくなります。来期も上方修正するのではないかと期待買いが入るからです。業績の上方修正を頻繁に行い、まだ伸び余地のありそうな会社。これが成長株を見極めるサインでもっともわかりやすく、どの業種でも共通する法則です。

株価が上昇しはじめた「液晶パネル関連企業」の事例

ブイ・テクノロジー〈7717〉は私が買い始めた2016年5月には5,400円くらいでしたが、今年の5月には22,980円くらいになりました。単純計算で約4倍。

 

上昇のきっかけは大幅な増収増益でした。その後も上方修正や受注額の増加を発表し続け、株価を伸ばしてきました。この会社が取り扱うのは液晶や有機ELなどの検査装置です。

 

液晶パネルは値崩れしているところがありますが、その一方で4K、8Kと次々に新しい技術が生まれ、大型化し高彩化する傾向にあります。

 

液晶を製造する会社は中国などにも多くありますが、そのために必要な装置を作るブイ・テクノロジーのような会社は限られています。

 

[図表1]ブイ・テクノロジー<7717>

 

[図表2]営業利益

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    本連載は、長谷川伸一氏の著書『株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法』(ぱる出版)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、版元、および幻冬舎グループはその責を負いません。

    株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法

    株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法

    長谷川 伸一

    ぱる出版

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