スリランカにとって、インドは3番目に大きいマーケットですが、交通インフラの悪さにより市場開拓が進んでいませんでした。スリランカのインフラ整備が投資家へもたらすメリットについて、現地スリランカの報道をお伝えします。

交通インフラ整備に尽力する「インド・スリランカ」

「スリランカはインド・スリランカ両国のインフラ整備の急速な発展により、インド市場に多くの投資機会をもたらすだろう」とスリランカ中央銀行総裁のインドラジット・クマラスワミ氏は述べた。

 

「インドは我々にとって3番目に大きいマーケットだが、交通インフラが悪いためインドとの距離の近さを活かすことができなかった」とAsia Securities社主催の金融セクター投資会議で語った。

 

しかし、現在両国は湾港や空港の開発といったインフラ整備で活況を呈しており、この距離の近さを有効活用できるようになってきている。

 

クマラスワミ中央銀行総裁は「インドの成長は我々にも利益をもたらすだろう。取引コストを削減し、ETCAの有無にかかわらずインド市場への機会を増やすことになるだろう」と現在インドと交渉中の経済技術協力合意について述べた。また、「貿易政策が目玉だ」とも述べた。

中国、インド、欧州への優遇アクセスを持つ唯一の国に

スリランカがインドとの貿易を拡大・深化させることに成功し、中国と自由貿易協定を結び、EUに無税での市場アクセスをもたらす特恵関税制度(GSP plus)を利用すれば、投資を引き込む格好の場所になるだろう。

 

「スリランカは中国、インド、ヨーロッパへの優遇アクセスを持つ世界で唯一の国となる」とクマラスワミ中央銀行総裁は述べた。

 

輸出業者のための機会を創出し、外国からの直接投資を求める190ヵ国とスリランカを区別する強みとなる。スリランカは30億人以上の市場へのアクセスを武器に、投資家を誘致し優先的に輸出することができる。

この記事は、GTAC提携のスリランカのニュースサイト「EconomyNext」が2017年12月7日に掲載した記事「Infrastructure boom seen opening Indian market for Sri Lanka」を、翻訳・編集したものです。

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