新たなトレンドの発生で、売買の方向性を180度転換
トレンドフォローが重要といっても、同じトレンドが永遠に続くわけではありません。いつかは上昇から下降、下降から上昇、もしくは横ばいから上昇か下降へ、「トレンドの転換」が起こります。為替相場にはトレンド継続とトレンド転換という2つの局面があるのです。
トレンド継続中はその方向に沿った取引を行いますが、ひとつのトレンドが終了し、新たなトレンドが発生したら、売買の方向性を180度転換する必要があります。トレンドがどこで転換したかの見極めには、あとで紹介するテクニカル指標を使った判断が有効です。
高値更新できず、安値を大きく割り込んだときが転換点
簡単にいうと、上昇トレンドが下降トレンドに転換するのは、これまでの高値を更新できず、しかも、これまでの安値を大きく割り込んだときです。下降トレンドが終了するのは、安値を更新できず、過去の高値を超えて大きく上昇したときです。横ばいトレンドの終了はこれまでの上限・下限レンジを勢いよく突き破ったときになります。
トレンド転換が起こったら、過去のトレンドに乗った取引はすぐに利益確定または損切りすべきです。トレンド転換をいち早く察知して、新トレンドが発生した最初の瞬間に便乗できると、得られる利益も大きくなります。トレンド転換はある意味、FXの〝稼ぎ時〟なのです。
むろん、転換したと思ったら前のトレンドがまた復活したという「ダマシ」も多いので、明確なトレンド転換の発生シグナルをチャート上で確認することも重要です。
[図表]FXには2つの稼ぎ時がある