今回は、FXの様々な「投資スタイル」を紹介します。※本連載は、外為オンラインのシニアアナリストである佐藤正和氏の著書、『チャートがしっかり読めるようになるFX入門』(翔泳社)の中から一部を抜粋し、「為替チャート」を使いこなして資産を増やすFX投資術を紹介します。

「自分がどんなペースで取引したいのか」を考える

一口にFXといっても、その取引のペースはさまざまです。

 

たとえば、1日で売買を終わらせるデイトレードに数年に及ぶ長期的なトレンドはあまり関係ありません。逆に数ヵ月以上の中長期投資をするときに今日1日の為替相場のトレンドを見る必要はありません。

 

つまり、自分がどんなペースで取引しようとしているのか、を自覚することが大切なのです。FXの取引を期間が短いほうから見ていくと、

 

●数秒から数分単位の非常に短い時間の値動きをとらえて超短期の売買を繰り返す「スキャルピング」

 

●東京市場からロンドン市場を経てニューヨーク市場に至る1日の値動きの中で取引する「デイトレード」

 

●数日から数週間程度の短期的な波を狙う「スイングトレード」

 

●数週間から数カ月という長めの時間軸の変化を狙う「中期投資」

 

●数カ月〜数年の長期的潮流に乗って気長に投資する「長期投資」

 

などにわけることができます。

 

むろん、取引に成功した場合は、スキャルピングからデイトレードに方針転換して利益を伸ばしたり、長期投資のつもりでもいったん利益確定するのは問題ありません。

最悪のパターンは「長期塩漬け投資」

ただし、「このペースで勝負する」と決めていたのに、予想が外れて含み損を抱えてしまったため、ずるずる期間を伸ばすのはやめましょう。

 

長期投資の9割は「損失を抱えたまま損切りできずに保有しているもの」といわれるほどです。損切りに関しては当初設定した投資の期間を厳密に守るべきです。

 

[図表]FXにはさまざまな時間軸の投資法がある

 

<FXで使われる「pips(ピップス)」とは?>

「pips(ピップス)」とは、FXにおける為替レートの値動きの最小単位のことを指し、「ポイント」と呼ばれることもあります。「1pip」の値は通貨ペアによって異なりますが、日本円の絡む通貨ペアの場合は「0.01円=1銭」が1pipとなり、米ドルの絡む通貨ペアの場合は「0.0001ドル=0.01セント」が1pipとなります。

※本書の出版にあたっては正確な記述につとめましたが、著者や出版社などのいずれも、本書の内容に対してなんらかの保証をするものではありません。
※本書に記載されている情報は2016年10月執筆時点のものです。

チャートがしっかり読めるようになるFX入門

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佐藤 正和

翔泳社

【本書のポイント】 ●わかりやすいのに本格派の内容なのでじっくり学びたい人に最適 ●初心者がマスターしたいチャートの読み方が充実 ●読みっぱなしで終わらないために厳選した練習問題を掲載 ●口座開設と取引方法のイ…

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