損切りができないと「FXからの強制退場」も
FXで絶対に必要なこと、それは予想が外れた取引をして損失が拡大したとき、その損失を決済する「損切り」ができる勇気を持つことです。
とはいっても、多くのセミナー参加者の方々からは「損切りが本当に苦手」「損切りは絶対したくない」という声が多数寄せられています。
確かに損切りは、いったん下した自分の判断を否定することになるので精神的につらいものです。損切りした直後、予想通りの方向に為替レートが戻ったりすると悔しさはハンパではありません。
しかし、損失拡大が続けば最悪、FXからの退場という憂き目にあいます。具体的には損失拡大で減少した自己資金が、必要な証拠金の額を下回ると、新たに資金を追加入金しない限り、FX会社によって強制的に決済されて損失が確定されてしまうのです。
気にするべきは勝ち負けよりも「勝率」
損失が拡大している最中は、取引に対する後悔や「いずれ利益が出るはず」という未練、「もう、どうでもいい」という自暴自棄の感情が渦巻き、夜も眠れないほどです。自分の心の中に次々と沸き起こる〝負の感情〟に翻弄されているのは精神的にもよくありません。
たとえば、野球選手は1年間戦って、負けたり勝ったりしながら、年間の勝率を上げることを目指しています。FXもある意味、それと同じです。「利益確定=勝ち」「損切り=負け」で1セットと考え、なるべく勝率を上げることにこだわったほうが、気も楽ですし、成績も向上するはずです。
[図表]FXでは「損切りできる勇気」が必要