プロと対等な立場で値動き予測ができるテクニカル分析
為替レートの値動きを示した「チャート」は世界中の投資家が実際に売買した結果できたもので、「チャートにはすべての情報が織り込まれている」といわれます。
過去の値動きは誰でも見ることができるものなので、プロとまったく対等な立場で個人投資家も値動き予測できるのがテクニカル分析の優れた点です。そんなテクニカル分析には3つの種類があります。
ひとつは為替レートがどの方向に向かっているかを探る「トレンド系指標」です。FX取引の基本はトレンドフォローですから、大切なトレンドの方向性や強さ、変動率などを教えてくれるトレンド系指標は最も重要なテクニカルツールです。
上昇・下落の転換点を教えてくれる「オシレーター系」
一方、為替レートはトレンドに沿って動くものの、永遠に上昇や下落が続くわけではなく、必ず、どこかで反転します。そうした転換点を教えてくれるのが「オシレーター系」と呼ばれる指標です。
オシレーターは英語で「振り子」を意味しており、多くは決められたレンジの中を動きます。その上下動で相場の勢いや過熱感(取引状況が妥当かどうか)を判断します。ダマシも多いので、かならずトレンド系指標と組み合わせて、トレンドの勢いや値動きの強弱を測るために使いましょう。
3つ目のアプローチは「値幅予測」で、過去に値動きした値幅などから今後どれぐらいまで相場が動きそうかを予測するもの。相場の大局を分析したり、未来の動きを予測するのにたいへん役立ちます。
[図表]テクニカル指標には3つのアプローチがある