前回に引き続き、今回は、不動産投資の観点から見た「都会」と「田舎」の違いを考察します。今回は、評価される物件の違い等を見ていきましょう。※本連載は、不動産投資アドバイザーとしてコンサルやセミナーを行う多喜裕介氏の著書、『田舎大家流不動産投資術:たった3年で家賃年収4700万円を達成した私の成功法則』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、なぜ今、投資対象として「田舎不動産」がねらい目なのかを具体的に探っていきましょう。

田舎で重要視されるのは「駅近」より「駐車場の数」

前回の続きです。

 

(2)移動手段の違い

 

「都会」の主な移動手段は電車です。そのため物件の募集広告には「駅から徒歩○分」の表記が重要視されます。

 

しかし、「田舎」の場合は車社会なので、駅からの立地はあまり重要視されません。代わりに単身向けの物件では駐車場が必ず1台分必要になりますし、ファミリー向けであれば1部屋あたり何台駐車できるのかが重要視されます。これは、差別化項目と言っても過言ではありません。

 

繰り返しになりますが、車社会なので車で移動できる距離であれば立地はあまり重要視されません。つまり、立地が悪く移動に多少時間がかかったとしても、何かしらの差別化要因(家賃が安いなど)があれば入居者は許容してくれます。

小さな市町村の不動産会社には「縄張り」が存在!?

(3)不動産会社の違い

 

「都会」の不動産会社は、売買専門の会社と管理専門の会社が分かれていることがよくあります。しかし、「田舎」の不動産会社は、売買と管理が分かれていることが少なく、おおむね両方の業務を行っています。

 

そのため、不動産会社から不動産を購入すると売買契約締結時に管理も引き継ぐ契約になっている場合があります。

 

また、どうしても管理会社を変更する場合は売買決済後に管理委託契約を締結してからでなければ変更できませんし、相応の理由(管理がずさんであるなど)が必要になります。

 

(4)不動産会社の縄張り意識

 

人口が数万人程度の小さな市町村では、そもそも不動産会社が少ないため、業者同士で暗黙の了解のように縄張りがあったりします。

 

そのため、自社の縄張りでない地域の物件を管理したがらない傾向にあります。同一エリア内に不動産会社が1社しかない場合や、大きな不動産会社が幅を利かせている場合は、殿様商売をしている可能性があります。このような不動産会社に管理委託すると迅速な対応ができなかったり、入居者に対するサービスが悪いことがあったりするので注意が必要です。

 

この話は次回に続きます。

田舎大家流不動産投資術 たった3年で家賃年収4700万円を達成した私の成功法則

田舎大家流不動産投資術 たった3年で家賃年収4700万円を達成した私の成功法則

多喜 裕介

合同フォレスト

「レッドオーシャン」の都会より、「ブルーオーシャン」の田舎をねらえ! 不動産投資を始め、キャッシュフローを増やし、2年でサラリーマンを退職。知識はもちろん、数々の経験から、田舎で勝てる理論を構築した著者が、実例…

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