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「腱版断裂」治療の手段とは? 「肩の痛み」に関するQ&A④

前回は、五十肩の治療法などを取り上げました。今回は、「腱版断裂」の治療方法について見ていきます。

最近の主流は内視鏡手術、術後の「リハビリ」も重要

Q:腱板断裂と診断されて運動療法を行っていますが、痛みが和らぎません。手術を受けようと思うのですが、どんな手術なのでしょうか?

A:現在は内視鏡による手術が主流になっています。

 

手術は、腱板が切れている部分を糸で引き寄せ、骨に縫いつけるというものです。これを、肩に数カ所開けた孔から内視鏡や手術器具を挿入し、モニター画面を見ながら行っていきます。全身麻酔で行われ、入院期間は最短で2泊3日、リハビリを含めると1~2カ月になることもあります。

 

手術後は、低下している筋力を回復させたり、肩関節の動きを良くするためのリハビリを行います。むしろリハビリのほうに時間がかかり、最短でも半年くらいを要します。一般には、元の状態に戻るまでに1年ほどかかります。

 

最近は、高齢者でも手術を受けるケースが増えています。

治療と運動による「保存療法」で対処することも可能

Q:腱板断裂ですが、手術は受けたくありません。断裂したままでも大丈夫なのでしょうか?

A:日常生活に支障がなければ、手術をしなくても問題ありません。

 

腱板断裂には、部分的に断裂しているものから完全に断裂しているものまで、さまざまです。それによって症状も異なり、肩に違和感がある程度の人から強い痛みがある人、中には全く症状のない人もいらっしゃいます。

 

治療は、必ずしも手術がベストというわけではありません。痛みが許容できる範囲で、日常生活にもそれほど不自由を感じていないようなら、薬や注射による治療と運動療法を中心とした保存療法で対処することも可能です。ただし、完全断裂は時間の経過で徐々に拡大していきますので、若い方や高齢でも活動性が高い方は断裂が拡大する前に手術を受けられたほうが良いかと思います。

 

ご自身の痛みがどの程度で、日常生活にどれくらい不便を感じているかで、手術を受けるかどうかの選択が違ってくるのではないでしょうか。

麻生総合病院 スポーツ整形外科部長

肩治療のスペシャリスト。
医学博士。日本整形外科学会認定専門医。日本肩関節学会代議員。日本整形外科スポーツ医学会代議員。昭和大学藤が丘病院兼任講師。
専門分野はスポーツ整形外科、肩肘関節外科、関節鏡視下手術。
1990年昭和大学医学部卒業。
現在は、同病院で勤務医として活躍するだけでなく早稲田大学ラグビー蹴球部のチームドクターを務める。

著者紹介

連載「肩の痛み」を速やかに取り去りアクティブライフを送る方法

 

「肩」に痛みを感じたら読む本

「肩」に痛みを感じたら読む本

鈴木 一秀

幻冬舎メディアコンサルティング

四十肩(五十肩)の発症率は70%を超え、もはや国民病と言っても過言ではありません。 一般に、肩の痛みや違和感は放置する人が多いのが実情ですが、手遅れの場合、尋常ではない痛みと共に日常動作をままならなくなり、最悪の…

 

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