前回は、痛むときには冷やすべきか、温めるべきかといった、「肩の痛み」に関する質問を紹介しました。今回は、肩が凝った際に叩く・揉むなどといった対処が有効であるのかを見ていきます。

そもそも肩凝りは、筋肉がダメージを受けている状態

Q:肩凝りのとき、肩を叩いたり揉んだりするのは良くないと聞いたのですが?

A:自己判断で行うのは避けましょう。

 

肩凝りに悩む人の多くは、肩を揉んだり叩いたりするのが良いことと思っています。確かに、凝っているところを揉むと気持ちが良く、凝りもほぐれて肩が軽くなった感じがします。

 

しかし、筋肉は表面の浅い部分だけではなく、深い部分にもあり、それがアウターマッスルとインナーマッスルですが、一時的に揉んだり叩いたりしても、深い部分までほぐして血流を改善するのは難しいことなのです。

 

さらに、凝りがひどいからと力を入れて揉んでしまえば、「揉み返し」といって痛みを引き起こすこともあるのです。

 

そもそも肩凝りは、筋肉がダメージを受けている状態でもありますので、ここで揉んだり叩いたりするとダメージを与え、筋肉を傷つけてしまう恐れがあります。傷ついた筋肉が修復されるときは硬くなりますから、逆に肩凝りが悪化することもあるのです。

 

だからといって、揉んだり叩いたりすることがいけないわけではありません。リハビリなどの手技には、マッサージなどもあるからです。

 

したがって、適切な方法で行えば効果はありますが、自己判断で揉んだり叩いたりすると、効果を得られないばかりか、筋肉を傷つけてしまう危険があるということです。

通常、四十肩・五十肩の再発はほとんどない

Q:一度五十肩をやると何度も再発するのでしょうか?

A:再発はしません。

 

四十肩・五十肩は通常、一度起こると同じ側の肩に再発することはほとんどありません。ただし、反対側の肩に起こることはあります。また、一方の五十肩が良くなってきたとき、反対側に起こるケースも多く見られますが、両方同時に起こることはありません。

 

四十肩・五十肩の発症メカニズム自体が、いまだに解明されていない状況ですので、なぜ再発しないのか、その理由もわかっていません。

 

ですから、五十肩を起こしたのと同じ側の肩に痛みを繰り返す場合は、ほかの疾患が考えられ、中でも腱板断裂の可能性が高くなります。もしも再発したと思ったときは、早めに医療機関を受診しましょう。

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