今回は、大富豪が実践している、趣味や遊びを通じた出会いの作り方や、ビジネスチャンスの掴み方を見ていきます。※本連載は、日本バトラー&コンシェルジュ株式会社の代表取締役、新井直之氏の著書、『執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学』を一部抜粋し、総資産50億円以上の大富豪に仕えた執事だけが知っている「富の築き方」をご紹介します。

ゴルフで打ち解け、クルーザーでゆったり会話・・・

大富豪の方々の趣味でポピュラーなのが、ゴルフや、クルーザーの船遊びです。不思議なことに、その遊びが後のビジネスに繋がっていくケースが少なくありません。遊びも投資の側面があるのです

 

ゴルフは何人かでラウンドするため、長い時間一緒にいるうちにすっかり打ち解けて、ビジネスで提携しようという話も出てきます。

 

また、クルーザーも大富豪がひとりで楽しまれるというより、どなたかをお誘いすることが多いものです。これも船上でゆっくり会話ができますから、仲が深まる絶好の機会といえます。

 

といっても、大富豪は人間関係を築いたり、ビジネス提携したりすることを目的に遊んでいるわけではありません。遊ぶときは純粋に楽しんでいます。ただし、その遊びが先々、ビジネスに役立ってくるということを経験上、よくご存知なのです。

珍しい趣味は、同好の士との「強い結びつき」を生む

ユニークな遊び、趣味を活かして、人間関係を深めておられる方もいます。

 

ある大富豪は、山菜採りを人脈作りに活かしています。その方は山菜のシーズンになると、自分が所有している山にいそいそと出かけて、収穫したものを持って帰ります。

 

そして、「うちの山で採れたタケノコだけど、よかったら食べてよ」といった感じで、知り合いに配って歩きます。

 

こういうおすそ分けは、百貨店などで買ったものをいただくよりも、ずっと心のこもったものとして受け止められます。

 

趣味で採ったものなら、いただいたほうも気兼ねがありません。こういった贈り物一つで、相手との距離がぐっと縮まるでしょう。

 

また、別の大富豪は、貝殻の収集を趣味にしています。南太平洋の島々やオーストラリア、遠くは南米まで出かけて行っては世界中の珍しい貝殻を集めてきます。趣味自体はマニアックですが、同好の士が見つかったときは強い絆(きずな)が生まれます。

 

その方がいろんなところで、「私は世界中の貝殻を集めるのが趣味です」と話していると、たまに「私も貝には興味があるんですよ」とか、「私は海洋学部の出身で、貝の生態について学んでいたんですよ」という方が現れるそうです。

 

その出会いのなかに、大切なビジネスパートナーとなる方が見つかる場合もあります。

 

「先日、私がよく貝殻拾いに出かける海岸のことを話に出したら、相手はそこに別荘を持っていると言ってね。ぜひ、遊びに来てください、と誘ってくれたから出かけてきたよ。話しているうちに、今度一緒にビジネスを始めようということになったんだ」

 

徹底して遊んだり、自分の趣味を追求したりすると、そこから新しい人間関係が生まれ、ビジネスに繋がっていくことがよくあるのです。私たちも、自分の趣味を究める意義は大いにありそうです。

 

自分がマイナーと思っている遊びでも、同好の士が見つかるとすっかり意気投合してしまうこともあるでしょう。趣味や遊びに投資することは、意外な人との出会いや、思いもよらぬ人脈に繋がっていく可能性を秘めているのです。

執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学

執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学

新井 直之

幻冬舎

総資産50億円以上のVIPたちにお仕えしてきた一流執事が明かす、世界の大富豪の富を呼ぶシンプルな習慣 本書は『執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣』の第二弾として、執事の丁寧な口調で語られる〝お金〟をテーマに…

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