今回は、なぜ大富豪が「人からすすめられる投資商品」を買わないのかを見ていきます。※本連載は、日本バトラー&コンシェルジュ株式会社の代表取締役、新井直之氏の著書、『執事だけが知っている世界の大富豪53のお金の哲学』を一部抜粋し、総資産50億円以上の大富豪に仕えた執事だけが知っている「富の築き方」をご紹介します。

「相手がもってくる商品」=「相手が得をする商品」

大富豪のところには、証券会社や銀行の営業マンがよく訪問してきて、株や債券をすすめます。

 

しかし、営業マンが提案するままに大富豪が投資商品を買うことはありません。大富豪は、人からすすめられる投資商品は、買っても得をしないと知っているからです。

 

「相手が持ってくる投資商品は、相手が得をする商品。私たちがそれを買っても手数料を取られるばかりで儲からないんだ」と大富豪はおっしゃいます。

 

最近は銀行や郵便局の窓口で株や投資信託が買えるようになりましたが、大富豪が窓口で購入することはまずありません。

 

大富豪が投資商品を買われるときは、自ら証券会社や銀行に足を運びます。ある方が、こっそりとその理由を教えてくれました。

 

「証券会社や銀行は、本当においしい投資商品は隠しているんだよ。私たちはそういう投資商品を少し分けてもらうわけだ」

 

よい例が新規公開株(IPO株)だと言います。

 

「表向きは証券会社に口座を持っている人で抽選することになっているが、上客には優先的に割り当てているんだ。株だけでなく、社債にも優先割り当てがあるよ」

 

大富豪は一般に出回らない株や債券に投資しています。それが、自分たちにとって利益を生む真の投資商品であると知っているからです。

定期預金も「相手の言い値」では預けない!?

多くの人になじみのある定期預金も、大富豪は相手の〝言い値〟で預けることはありません。銀行に行くと、定期預金の金利が張り出してあります。窓口で、「定期預金にしてください」と言えば、その店頭金利で決まってしまいます。

 

今は超低金利の時代ですから、都市銀行やゆうちょ銀行などは、1年物で0.02%とか0.03%といったわずかな金利しかつきません。

 

大富豪は店頭金利に見向きもせず、必ず銀行と交渉をされます。そして常に、店頭金利以上の数字を引き出しているのです。

 

交渉の末、少なくとも店頭金利に対して2~3割は上乗せに成功します。預金額によっては、0.02%を0.2%まで、さらには1%までの引き上げに成功するケースさえあるのです。

 

私たちも、銀行が公表している金利で預金する必要はありません。「金利は選べるもの」と考えるだけでも、投資の幅が広がるのではないでしょうか。

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