前回に引き続き、目の炎症に関するQ&Aを見ていきましょう。今回は、まぶたの裏にできる白いできものや、流行性角結膜炎についての質問を紹介します。
点眼で治療してもよくならない場合は、医者に相談を
Q:流行り目と診断された後、まぶたの裏に白いできものができました。再度病院を受診したほうがよいでしょうか?
A:お話だけからは何かはっきりわかりませんが、点眼で治療されてもよくならないなら今度受診されるときに相談してみてください。
早期に症状が改善する場合も多い「流行性角結膜炎」
Q:流行性角結膜炎と診断されたのですが、3日でよくなりました。しかし感染力が非常に強いので1週間後にまた来院してくださいと言われています。
A:基本的に流行性角結膜炎は、アデノウイルスの存在を検査で確認しないと確定診断できません。現在では5分ほどでチェックできる検査キットがあるのですが、院内感染予防のためにも疑わしきは流行性角結膜炎として扱うこともあります。
治癒するまでの期間は、大人の初感染のような場合は1週間からそれ以上かかることもありますが、初感染でなければ早期に症状が改善することも多いです。
日本眼科学会認定眼科専門医
指導医
1998年名古屋大学医学部卒業後、社会保険中京病院に勤務。
2000年、社会保険中京病院眼科医員。
2005年ハーバード大学 Massachusetts Eyeand Ear Infirmary 留学。2006年、イリノイ大学眼科留学。2012年慶應義塾大学医学部大学院卒業博士号取得。同年、岐阜赤十字病院眼科主任部長、名古屋アイクリニック角膜・眼表面担当医に就任。白内障、レーシック、フェイキックIOLから角膜移植術、角膜クロスリンキング、眼瞼手術など最先端の手術をマルチにこなす。2011年~2015年までの手術実績約3700眼。
慶應義塾大学医学部 眼科学教室 非常勤講師。
大連医科大学客員教授。
中華人民共和国 非常勤医師免許取得。
ICLインストラクター。
トラベクトームインストラクター。
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