前回は、「強膜炎」に関する基本的な知識を説明しました。今回からは、「強膜炎」に関する疑問をQ&A方式で紹介します。

点眼薬などの治療で1週間は様子を見る

Q:強膜炎と診断され、点眼薬での治療が始まり1週間がたちます。痛み止めがないと苦痛で、学校も3日間欠席しています。強膜炎とはこんなにも長引くものなのでしょうか。

 

A:強膜炎は、自己免疫疾患や感染など原因はさまざまで、1週間は点眼薬などの治療で様子を見て、さらに悪化傾向があるような場合は内服のステロイドを併用します。

 

Q:1年前から強膜炎です。私はリウマチなので、「簡単には治らない」と主治医に言われました。特に痛みもなく症状も充血だけです。通院したくないのですが、市販の点眼薬ではダメですか?

 

A:リウマチに関連する強膜炎は炎症がコントロールできないと強膜が薄くなって眼球が変形したり、ひどい場合には眼球穿孔にいたり、失明する場合もあります。このため点眼薬での消炎が非常に大切になります。このような点眼薬は市販で代用がきくものは全くありませんので、長期的に眼科での治療が必要と考えてください。

発症を繰り返す場合は「全身的な病気」の可能性も

Q:1〜2週間すれば治る強膜炎を繰り返しています。何が原因でしょうか?

 

A:強膜炎を繰り返すのであれば、内科で自己免疫性疾患のリウマチやWegener肉芽腫症など、全身的な病気を調べてもらったほうがよいでしょう。治療としてはステロイドや免疫抑制剤の局所、全身投与が主体です。

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