角膜に混濁が残ることもある「流行性角結膜炎」
Q:流行性角結膜炎になり、2週間ぐらいで完治したのですが右目の角膜混濁が消えず視界がぼやけてピントがあいません。この症状は治りますか。
A:流行性角結膜炎は、ウイルス性結膜炎の中でもアデノウイルスの感染によって起こるものです。炎症が強い場合は免疫反応により角膜に混濁が残る場合があります。濁りが角膜中心部に残って視力障害をきたす場合は、PTKというレーザーで濁りを切除する治療が可能です。
「ウイルス性結膜炎」は時間経過で改善する例が多い
Q:子どもが結膜炎と診断され、点眼薬を処方されました。1週間点眼を続けましたが、症状はよくならず、再度点眼薬を処方されました。早速点眼し、翌朝起きると、まぶたが腫れ、目やにも多く出ていました。抗生物質なので、途中でやめてもいいかどうか迷います。
A:ウイルス性の結膜炎の場合、時間経過によって改善することが多く、気長に治療を続ける必要があります。まぶたの腫れは結膜炎によっても起こります。点眼薬による副作用もあり得ますが、同じように点眼していれば、両目ともに症状が出てもおかしくないはずです。
乳幼児の結膜炎は症状が重症になることがあり、結膜炎が治った頃などに角膜(黒目)に混濁が出る可能性があります。このため、必ず症状がよくなっても眼科でチェックを受けたほうがいいです。