セブン銀行のATMが「地域にない銀行」の代わりに
セブン銀行の資料には、ATM設置場所数の合計値の記載がありませんでしたが、相当な数になるでしょう。同一の場所に複数台設置されているケースがあるので正確な場所数はわかりませんが、ATM設置台数は全国に22,472台あります(2016年3月末時点)。
東京や大阪といった大都市にしか住んでいないと気付かないかもしれませんが、私が広島から東京に出てきた当初、東京に地方銀行のATMがないことにとても困りました。その時、セブンイレブンにセブン銀行のATMがあることで、とても助かりました。
地方では、地方銀行等の地域金融機関のATMが中心で、都市銀行のATMはほとんどありません。政令指定都市を有する広島県ですら、みずほ銀行の支店はたったの2つ、ATM設置場所は7つしかありません。一方で広島銀行は、広島市内だけで50支店以上、広島県を中心とした営業地域内には150支店以上のネットワークがあります。
都心と地方のATM格差を解消するセブン銀行
私が東京で困ったのとは反対に、東京から広島に転勤してきて、困っている友人をたくさん見ました。彼らは給与口座を地域金融機関に変更していましたが、もしかするとセブン銀行があれば給与口座を変更しなくてもよかったかもしれません。東京に住んでいる現在の私は、メガバンクの口座を主要口座として使っていますが、たまに広島に帰ると、とても不便を感じています。東京から地方に帰省した時は、セブン銀行のATMはなくてはならない存在です。
このような、都心と地方に生じているATMの不便さを解消してくれる存在がセブン銀行なのだと思います。
全国にユーザーフレンドリーなATMを展開しているのは、とても大きな強みとなっていると思います。加えて、セブンイレブンに買い物に来た顧客がそのままATMでお金を下ろせるのも強みとなるはずです。資金ニーズに直結したATMの使用と言えるでしょう。
このように、自分の感覚や経験をヒントに、その企業のビジネスモデルの特徴や優位性を考えるということも、ときに役立ちます。