ハリケーン直撃の3日前に管理会社から届いたメール
ここのところ米国とカリブ海諸島で、ハリケーン・ハービー(テキサスを直撃)、ハリケーン・イルマ(フロリダを直撃)、ハリケーン・マリア(プエルトリコなどに直撃)と立て続けに大型ハリケーンが上陸し、被害を及ぼしています。
私が所有しているフロリダ、ジャクソンビルの物件も、被害にあっているかどうか不安でした。そんななか、現地のアメリカの管理会社から、ハリケーンが直撃する3日ほど前に、物件オーナーに向けて次のようなメールが送られてきました。
“Hi Mimi,
As the approaching storm is a concern for most clients, I want to inform you of the measures XXX is taking to ensure the safety of residents, our team and your properties.
Because of our presence and network here in Jacksonville, we have dedicated resources that give XXX and our clients top priority so in times like this you can continue to have peace of mind.
Contractors and vendors are making every effort……(後略)“
要約すると、「この管理会社はテナントと物件をハリケーンから守るために、内部の建設チームだけでなく、建設業者チームなどに自社のお客さんの物件を優先的にハリケーンから予防する策を講じさせています。同時に、万が一の際には至急修理できるよう待機させています。木曜日にはアップデートの情報を送り、ハリケーンが去った後もメールで状況をお知らせしますので、何か質問があれば遠慮なく連絡してください」というものでした。
自分で使ってみなければ分からない管理会社の良し悪し
そしてハリケーンが直撃し、フロリダ州の南地域が洪水のため全面的に停電になったとのニュースがあり、心配していたのですが、その後すぐ、下記のようなメールが管理会社の社長直々に送られてきました。
要約すると、「今回のハリケーンによる洪水が起きたのはダウンタウン地域で、弊社が管理する1700件の賃貸物件はほとんどこの地域になく、テナントにも物件オーナーにも洪水被害はありませんでした。現在、ハリケーンによる風などのダメージの修復要請も予想を下回っている状況です。もっとも、テナントから要請があれば弊社の建設チームはすぐ駆け付ける体制でいます。もし今週末までに弊社より電話もしくはメールでそちらに連絡がない場合は、あなたの所有している賃貸物件は安全でダメージがないということなので安心してください」ということで、やはりきちんとした管理会社は違うなと思いました。後日、私の持っている物件のハリケーン通過後の写真が送られてきました。
送られてきたものが上記の写真ですが、全くダメージがなかったように見受けられ、ホッとしました。フロリダのハリケーンは地域によってはかなりの被害で、キーウエスト、マイアミやタンパは多大な損害を被りました。しかし、もともとハリケーンの少ないジャクソンビル地域、そのなかでも私はダウンタウンや海や川沿いを避けて投資していたので、それが功を奏したようです。
また何より、こうしたきちんとした対応をスピーディにしてくれた管理会社を選んでよかったと思いました。アメリカの物件管理会社は日本のものと違い、本当にずさんな管理をする会社が多く、私も投資家として長年それが悩みの種でした。一時はそのために不動産投資をやめようと思ったことすらありました。
何社も面接して、何社も使ってみては失敗して、わかったことがあります。やはり管理会社は自分で使ってみなければわからないこと、管理会社の中でも外国人投資家に慣れているところをできるだけ選ぶこと、もし遠距離に住んでいるのなら、いわゆる不動産エージェントではなく、現地に詳しく、現地で実際に投資している不動産投資家を通して選んだほうが、後々の問題が少なくて済むこと、です。皆さんもこれらのことを参考にして現地管理会社を選ばれることをお勧めいたします。