「購入」よりも「賃貸」が好まれるシカゴ不動産市場
◆シカゴ不動産に投資すべき「5つの理由」
1.シカゴの貸家需要
シカゴでは、50%以上の人が賃貸しているため、貸家物件の需要が高くなっています。賃借人が多いということは、アメリカ国内のほかの土地に投資することに比べ、家賃収入が飛び抜けてよいことを意味します。シカゴと同じイリノイ州にあるシャンバーグ村(Schaumburg)では、売家物件数が不足していると地域の不動産協会が報告しています。そのため、シャンバーグ村に住む人々の多くは、自分で新しい家を建てるか、市場がある地域に引っ越すことになります。
2.シカゴの物件価格はお手頃
シカゴでは、収入レベルに関係なく、不動産を購入する人よりも、賃貸する人のほうが多くなっています。不動産購入の需要が低いため、物件価格も低下しつつあり、物件数に限りがあるにも関わらず、価格の高騰は見られません。
シカゴの売家数はとても少なく、2012年以降、一軒家の物件数は下がる一方です。2017年の終わりには、前年と比べて、売家物件数が5,000件も下がりました。もし物件を購入できれば、すぐに借り手が見つかるでしょう。
3.シカゴの物件価格は上昇する
シカゴは、大不況時に起きた不動産バブルの崩壊から回復するのに、長い期間を要した都市の1つです。2017年の住宅価格はバブル時の価格より19%も低く、当時の価格水準まで戻るのは2020年頃だろうと予測されています。これは、シカゴの不動産価格が今もゆっくりと上向きに上がっていることを示しているので、今がチャンスといえるでしょう。物件価格の中央値は毎年1%の上昇がみられ、毎月の家賃の中央値は3%上昇しています。
4.雇用率の上昇が人々をひきつける
多くの大企業の本社所在地として知られるシカゴですが、まだまだ多くの企業がシカゴへの本社移動を続けています。多くの企業は、シカゴの人材を全米トップクラスとみなしており、その人材確保のため本社移動を行っているのです。
このような企業の本社移動に伴い、住居を移すことになった人々は、住みたい家をすぐに見つけることができず、賃貸を選ぶことになります。
5.価格上昇が期待できる一戸建て
シカゴの物件価格は、地域の収入に比べると比較的安いです。それでも、経済の不安定さや雇用事情の変化によって、人々は一軒家のマイホームを買わず、賃貸を選択する流れが作りだされています。結果、シカゴ都市近郊の物件価格は、平均家賃に比べて低い水準となっています。そのため、キャルメット・ハイツ、ゲージ・パーク、ウェスト・リッジなどの一軒家が、アメリカ人投資家の注目を集めているようです。
シカゴ不動産で「キャピタルゲイン」を狙う
◆2019年、シカゴ不動産に投資する
シカゴは、市全体がまるで美術館のように、芸術と文化であふれています。冬は厳しい寒さに耐えなければならないですが、シカゴの夏はもっとも素敵な時期です。すぐそばにミシガン湖があり、毎週末、野外フェスティバルなどのイベントが行われています。
シカゴは、さまざまな物件に借り手が見つかる、大きな穴場です。様々な要因からして、借り手が直ぐに自分の住む家を購入しに走る見込みはありません。シカゴの不動産市場は、高い投資対効果が見られ、そして今後も上がる見込みがある物件を好む投資家の最良の場所ともいえるでしょう。シカゴが日本人投資家の人気エリアになるのも時間の問題かもしれませんね。
山崎 美未
Win/Win properties,LLC パートナー マネージング・ディレクター