今回は、「日本の株高」の可能性が高いと言える理由を見ていきます。※本連載は、「富のスペシャリスト」として知られる株式会社スガシタパートナーズの代表取締役・菅下清廣氏の著書、『2019年までに株でお金持ちになりなさい』(徳間書店)の中から一部を抜粋し、2019年にかけての株式相場の見通しをお伝えします。

「アメリカ株」の影響は、当然日本にも…

世界的に著名な投資家であるウォーレン・バフェットも彼の投資会社バークシャー・ハサウェイの年次総会で「自分は間違った。IBMではなくて、アマゾンやグーグルを買うべきだった」と、発言したようです。

 

このバークシャー・ハサウェイの株主総会には、バフェットの話を聞きに毎年何万人もの投資家たちが集まって来る。それほどバフェットの発言は注目されているのです。今年のバフェット発言は、IBMの手持ち株を3分の1売却して、アップルの株を大幅に買い増したというものでした。今後は、アマゾンを買うのではないかというのが、いまウォール街のうわさです。

 

米アマゾンは上場企業として20周年を迎え、その株価は5月30日にニューヨーク市場で1000ドルの大台に乗せています。アマゾン株は過去5年間で364%の株価上昇を記録しています。

 

アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックの5社は英語で「フライトフルファイブ」と呼ばれています。日本語にすると「ものすごい5社」といったところでしょうか。なにしろ時価総額でこの5社は世界の第1位から5位までを独占して、合計時価総額は2兆9000億ドル(約320兆円)にも上っているのです。

 

だから、アメリカ株のこれからのテーマは、トランプ・インフレとニューテクノロジーです。当然ですが、その影響が日本にも出てくる。

脱デフレ政策の前進、第四次産業革命の前進

インフレとテクノロジーは、日本の株式市場ではどういう言葉になるか。それはアベノミクス、脱デフレ政策の前進と第四次産業革命の前進です。これが日本では、株式投資のテーマになってきます。

 

そして、いまから少なくとも2年半から3年、日本の株価は大幅高になっていくというのが、株価の波動から見た強気シナリオです。

 

まず最初の関門は、2015年の高値、2万0868円(週足の高値)を早晩突破することです。そこを突破すると次の目標は価格の波動から見て、1996年6月の高値、2万2666円です。

 

日本株はなんと20年も前の高値を超えていないのです。その間に、世界の株価は何倍にもなっている。これはつまり、日本株は過小評価されすぎてきたと言えます。だから、今後、日本の株高の可能性は高いと言えるのです。

2019年までに 株でお金持ちになりなさい

2019年までに 株でお金持ちになりなさい

菅下 清廣

徳間書店

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