欧米勢が参入し、相場が活発化する時間帯で戦う
<知恵①>
高効率的トレードは時間帯で選べ
さまざまなトレード技法を学んでみても、肝腎の為替相場が動かない時間帯ではトレーディングしても儲けようがない。売り買いに変動(ボラティリティ)があってこそ、利益を得られるのだから、相場が動く時間帯を見つけることが必須となる。特に「分給」を狙うなら、欧米勢が参入し活発化する時間帯を選んで戦うに限るべきだ。
① 朝9時から10時
東京市場は一日を通して不活発だが、あえて言えば、銀行が決定する対顧客レートが採用される仲値に向かって10時頃までが活発だ。
② 16時から19時
欧州勢が参入してくる時間帯だ。欧州各国やユーロ圏の主だった指標が発表され値が動く。
③ 21時から25時ぐらいまで
NY時間の朝8時30分と10時ジャストからほぼ毎日経済・金融指標がリリースされ、相場を動かす。サマータイムで日本時間21時30分と23時ジャストだから、株のように会社の目を盗んでこそこそせず、堂々と自宅で場に張りついてゆっくり売買できる。なおNY株式市場のオープンも為替の動きに影響し、朝9時30分は、サマータイムで日本時間22時30分、冬時間は1時間遅れるから注意したい。
「21時から25時まで」が効率的なトレード時間
つまり、もっとも活発な時間帯は、欧州勢と米国勢が参加する21時から25時までだから、夜更かしをさけるためには、一般に夜3時間ほどが効率的なトレード時間だと言える。FX市場は24時間動くとはいうものの、時間を限定する必要がある。
それから、ちゃぶつくレンジ圏ではトレードを控えること。この圏内では、値幅が狭くトレンドを読みづらい。「分給」を狙うなら、乱高下を含め大きく動く時間帯で、10分や15分のような超短時間に「隙間トレード」を断続的に行い、利益をかすめ取るスキャルピングに徹するのがよいだろう。とにかく優位性のある時間帯で勝負すべきだ。
[図表]高効率的トレードの時間帯