薄毛を決定づける「男性ホルモンのレセプター」とは?

前回は、なぜ「AGA(男性型脱毛症)」は男女関係なく発症するのかを解説しました。今回は、薄毛を決定づける「男性ホルモンのレセプター」について説明します。

男性ホルモンのレセプターがあると「薄毛」に…

さて、先ほど男性ホルモン、〝レセプター(受容体)〟という言葉を使いました。人間の体がホルモンの情報を受け取るには、細胞がそのホルモンに対するレセプターを備えていることが条件となります。ホルモンに対する〝感受性〟ともいえるでしょう。

 

つまり、男性ホルモンのレセプターを持っているか、持っていないかが薄毛の分かれ道となります。レセプターがあればその作用の影響を受けて、薄毛になってしまいます。しかし、このレセプターがなければその影響を受けることはなく、薄毛にもなりません。

レセプターの存在には「遺伝」が大きく関与

じつは、このレセプターがあるかないかは〝遺伝〟が大きく関与していると言われています。親からの遺伝によってこのレセプターを受け継いでいると薄毛になる確率が高く、逆に遺伝によりレセプターがなければ薄毛になる確率は低くなるのです。

 

これが「薄毛は遺伝だ」といわれるゆえんです。つまり、薄毛そのものが遺伝するわけではなく、男性ホルモンのレセプターがあるかないかが遺伝なのです。それが、若くして薄毛に悩む人と、年齢を重ねても髪がふさふさな人とがいる不思議さを解明する事実のひとつといえます。ただし、これまでお話ししているとおり、AGAは多因子遺伝性疾患のため、単純に「遺伝」という一言では説明できない発症理由がたくさんあります。

 

ちなみに、女性にも男性ホルモンは存在します。そのため女性も決してAGAと無関係ではなく、先に解説したように「FAGA」が起きる場合があり、50歳以下では6%、70歳以上の女性の場合はじつに30~40%がFAGAと言われています。

青山セレスクリニック(青山院・川口院) 理事長
船橋中央クリニック 院長 

慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院に勤務。2003年に船橋中央クリニック、2013年には青山セレスクリニックを設立し、理事長に就任する。2017年青山セレスクリニック川口院を開設。体のあらゆる悩みに対して的確にアドバイス・治療を提案する「美のコンシェルジュ」として、女性の薄毛治療のほか、エイジングケア治療、美容整形、医療レーザー脱毛、美肌治療等を行う。それぞれの施術のメリット・デメリットを明確に提示し、患者が効果を実感できるサービスのみを提供している。日本外科学会専門医、日本美容外科学会専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員、日本医師会会員。

著者紹介

連載薄毛改善の第一歩! 発毛・育毛・薄毛のメカニズムとは

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

専門医が徹底解説! 女性の薄毛解消読本

元神 賢太

幻冬舎メディアコンサルティング

いつまでも若々しく美しくありたいと願いながら、髪の悩みに関しては「結局、歳には勝てない」とあきらめてしまう女性が多いという現実……。 「美のコンシェルジュ」として、10代から70代までと幅広い女性たちの薄毛の悩みを…

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